リドリー・スコット、「ブレードランナー 2099」には実質不参加? ─ 「どういうわけか権利を手放してしまった」

『ブレードランナー』(1982)の監督リドリー・スコットは、シリーズ初の実写ドラマ「ブレードランナー 2099」に製作総指揮としてクレジットされているが、実際の関与は限定的だったようだ。本人は、フランチャイズの権利を手放してしまった経緯に言及している。
米Los Angeles Timesはスコットへの最新インタビューで、2026年11月配信の「ブレードランナー 2099」について「スコットは関与していない」と説明。その理由を尋ねられたスコットは、「どういうわけか、私たちは『ブレードランナー』を手放してしまいました」と答えている。
スコットは、当時の弁護士やエージェントを責めることはできないとしたうえで、自身が原作や脚本を執筆した当人ではないため、作品の権利に持ち分がなかったと説明している。現在、「ブレードランナー 2099」を製作するAlcon Entertainmentは、自社を『ブレードランナー』IPの権利保有者と位置づけている。
もっとも、スコットが本作に一切関わっていないわけではない。Prime Videoの公式発表では、スコットは製作総指揮に名を連ね、その製作会社Scott Free Productionsからもデヴィッド・W・ザッカーとクレイトン・クルーガーが参加している。
さらにショーランナーのシルカ・ルイーザは、2026年7月の米Entertainment Weeklyの取材で、「リドリーが開発プロセスに参加することは本当に重要でした」と明言。世界観の正史に関わる要素を扱うにあたり、スコットから第1作の意図について見解を聞き、承認を得たと説明している。
したがって、少なくとも企画開発段階でスコットが助言していたことは確認できる。Los Angeles Timesによる「関与していない」との説明が、日常的な製作実務や創作上の主導権を持たなかったという意味なのか、インタビューでは詳しく語られていない。製作総指揮という肩書きの実務範囲は作品によって異なるため、クレジットだけでは関与の深さを判断できないところだ。
スコットは以前、『エイリアン』と『ブレードランナー』の続編を自ら手がけるべきだったと後悔を明かし、「私レベルの監督は、そういうものを手放そうとしない」と語っていた。今回の発言からも、自ら映像世界を築き上げながら、シリーズの法的な所有者ではないことへの心残りがうかがえる。
「ブレードランナー 2099」は、『ブレードランナー 2049』(2017)から50年後のロサンゼルスが舞台。レプリカントとの戦争に敗れ、人間が二級市民となった世界で、逃亡者コーラと余命数日のレプリカント、オルウェンが都市を崩壊させかねない秘密を追う。コーラ役をハンター・シェイファー、オルウェン役をミシェル・ヨーが演じる。
Prime Originalドラマ「ブレードランナー 2099」は全8話。2026年11月25日よりPrime Videoにて独占配信開始。
▼ 「ブレードランナー 2099」の記事

『ブレードランナー 2099』11月25日Prime Video配信決定 ─ ミシェル・ヨー&ハンター・シェイファー主演、『2049』から50年後描く 統制不能の未来へようこそ 
『ブレードランナー』ドラマ化、初予告編が解禁 ─ レプリカントが支配する未来、「人間とは何か」を描く続編 ミシェル・ヨー主演! 
『ブレードランナー』ドラマ化、初画像が解禁 ─ 2099年「レプリカントが都市の実権を握り、人間は二級市民」 『ブレードランナー 2049』の50年後 
『ブレードランナー』没入型体験、2027年に北米オープン ─ 『Dead by Daylight』スタジオが制作手がける お前ら人間には信じられないようなものを見てきた 
初ドラマ「ブレードランナー 2099」は「筋金入りファンでも気に入る」と出演者ミシェル・ヨー宣言 期待できそう
Source:Los Angeles Times, Entertainment Weekly, Prime Video





























