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「ウォーキング・デッド:ワールド・ビヨンド」はリック・グライムズの映画版と繋がるか、クロスオーバー計画「ある」

ウォーキング・デッド:ワールド・ビヨンド
Alexa Mansour as Hope, Aliyah Royale as Iris, Hal Cumpston as Silas, Nicolas Cantu as Elton - The Walking Dead: World Beyond _ Season 1 - Photo Credit: Jojo Whilden/AMC

人気ドラマシリーズ「ウォーキング・デッド」のメインシリーズは、2021~2022年放送のシーズン11をもって完結する。しかし、その世界観は拡大傾向を継続しており、2020年10月には、スピンオフドラマ「ウォーキング・デッド:ワールド・ビヨンド」がスタート。アンドリュー・リンカーン演じるリック・グライムズが主人公となる映画版『ウォーキング・デッド(原題:The Walking Dead)』も控えているのだ。

そもそも「ワールド・ビヨンド」は、当初2シーズンかぎりといわれ、映画版へのリンクもささやかれた作品だった。これが真実なら、もはや「ウォーキング・デッド」ユニバースはメインシリーズ抜きで拡大できる土壌を築いていることになる。チーフ・コンテンツ・オフィサーのスコット・ギンプル氏は、米Looperにて「もちろん、その計画はまだ残っています」と語った。

言い換えれば、これは「ウォーキング・デッド」メインシリーズの延長上にある映画版と、スピンオフ作品たる「ワールド・ビヨンド」のクロスオーバーという話にもなろう。実際にギンプル氏は、2020年10月、New York Comic Conのパネルイベントにて、クロスオーバーの計画があることも認めていたのだ。しかし、それは近い将来の話ではないらしい。ギンプル氏は「誰が作業にあたっているなどとは言えないほど遠いところの話」「たくさん障害はあるけれど、可能性はある」と語っていた。

ウォーキング・デッド
>>> NOT TO BE USED UNTIL 10/24/16 at 1:00 AM EST <<< Andrew Lincoln as Rick Grimes – The Walking Dead _ Season 7, Episode 1 – Photo Credit: Gene Page/AMC

では、リックが主人公となる映画版の第1作に「ワールド・ビヨンド」のキャラクターが登場することはありうるか。この問いに対して、現在のギンプル氏はとても慎重だ。同じくLooperでは「どんな可能性もありますが、最初の映画でたくさんクロスオーバーをやることはないでしょう」と述べ、原作・製作総指揮のロバート・カークマンが言っていたという言葉を借りて現状を説明している。

僕たちは今、本当にじっくり考えるために時間を費やしているし、しっかりとテストをしているし、あらゆる方向性をすべて検討している。だから、いろんな意味でまだ研究の途中です。(『ウォーキング・デッド』では)いろんな作品を作ってきましたが、今の僕たちはとにかく完璧にしたいんですよ。」

それゆえに、2シーズンかぎりといわれた「ワールド・ビヨンド」が、今後さらに延長される可能性もあるという。「もっと必要だと思えば、さらに作ることになります」とはギンプル氏の談。「この作品は、短いシリーズとして作っている初めてのドラマ。こういう番組が今はたくさんありますが、僕たちはたくさんの物語を語ってきたし、語れる物語がたくさんある。だから、どうなるかは様子見です」。

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Sources: Looper, NYCC, Comicbook.com

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。