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「ワンダヴィジョン」はエリザベス・オルセンが「ずっと語りたかった物語」 ─ ワンダの内面やユーモア、恋など「今まで描けなかったことを」

ワンダヴィジョン
© 2020 Disney and its related entities

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)初のドラマシリーズ「ワンダヴィジョン」の配信が間近に迫るなか、プロモーションがにわかに盛り上がりを見せている。スカーレット・ウィッチ/ワンダ・マキシモフ役のエリザベス・オルセン、ヴィジョン役のポール・ベタニーがともに大きな自信を示しているだけに期待が高まる一方の本作だが、そこには“これまで描けなかったことを描いている”という実感もあるようだ。

米SFX Magazineにて、オルセンは「ワンダヴィジョン」を「ずっと語りたかった物語」だと形容している。その言葉には、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)での本格登場以来、ずっと温められてきたキャラクターについての構想と思いがうかがえる。

「(単独作の製作は)楽しみであり、恐ろしくもありました。最初はちょっと悩みましたが、ケヴィン・ファイギ(マーベル・スタジオ社長)からアイデアを聞いた時、特に参照したい、オマージュを捧げたいコミックを教えてもらって、それならすごくやってみたいと思ったんです。多かれ少なかれ、それは私もずっと語りたかった物語だったから。」

このことは以前にも言及されており、「ワンダヴィジョン」がワンダの東欧ルーツに迫る内容であること、2作のコミックが原案になっていることが明かされていた。今回、オルセンはMCUにおけるワンダ・マキシモフの道のりと、ジャック・シェイファーによる本作の脚本についても注目している。

「ジャックは私を念頭に置いて脚本を書いてくれたので、すぐにワンダの声が聞こえてきたような感じでした。とても見事な形でワンダを理解してくれている脚本だったし、私がやりたいこともすでに入っていて。(ワンダは)映画でとても良いストーリーをもらっています。彼女は楽しくて、ユーモラスで、コメディタッチではあるけれど、時にシリアスでエモーショナル。必ずしも愉快なキャラクターではなくて、自分の目的に対する疑問、悲しみや変化と向き合っています。すごく内面的な人物なんですよ。」

本作はマーベル史上初のシットコムであり、これはオルセンにとっても新境地となったが、ヴィジョン役のポール・ベタニーとの長期にわたる共演も含めて大いに楽しんだそう。「彼女のユーモアや恋、強気なところ、今までの物語には描けなかったことがたくさんあって、パーソナリティのいろんな面を知ることができました。作品を通して、軽やかに遊べたのもすごく良かったですね」

新型コロナウイルスの影響を受け、本作は『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)に続く「フェイズ4」の幕開けを飾り、そしてDisney+でのドラマ展開の第1作ともなった。これについても、オルセンは「別のメディアではできない、テレビならではの作品です。私たちが最初になったことは理にかなっていると思います」と自信をにじませている。

ディズニープラス オリジナルドラマシリーズ「ワンダヴィジョン」は2021年1月15日(金)日米同時配信。

Source: SFX Magazine 2021 January

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。