『バックルームズ』監督来日ロングインタビュー ─ 「従来のハリウッドは、以前ほど広い層に語りかけられなくなっている」
──YouTubeなら作品を公開すると、すぐに観客の反応が得られたと思います。しかし映画は、完成までにずっと長い時間がかかります。その違いによって不安を感じましたか? それとも、逆に自由になれましたか?
YouTubeは……僕にとっては全然変なことではなくて、もうすごく慣れているんです。作品を作って、完成したらすぐ公開できる。本当にそれだけです。ひとりでやっていますからね。
何年もやっているうちに、YouTube動画を数カ月かけて作っていて、「あと1日くらいで完成するな」と感じた瞬間から、僕はもう他のことは何もしなくなるんです。興奮してしまって、とにかく完成させるまでほかのことをやらない。寝ることすらしません。27時間くらいずっと起きて完成させることもあります。ゴール直前まで来た時の、あの勢いがあるからです。
そして、たとえ火曜日の午前3時だったとしても、完成した瞬間に投稿してしまう。待てないんです(笑)。マーケティング的に最適な時間まで待つとか、一番数字が伸びる金曜日に公開するとか、そういうことをしません。とにかくすぐ出してしまう。
長編映画でも、実はそれに少し似たところがありました。今年に入ってスケジュールが組み替えられたこともあって、仕上げはものすごい突貫作業になりました。そして映画を納品した翌日には、もうプレス活動が始まったんです。その数週間後には公開です。だから、その意味ではYouTubeとそこまで違わなかったのかもしれません。
──映画を作っていた期間に、『Backrooms』の悪夢を見ることはありましたか?
悪夢は一度もないですね。『Backrooms』そのものが直接出てくる夢も、たぶん見たことはありません。
ただ、『Backrooms』には、空間というものが頭の中や記憶の中で曖昧に変形していく感覚がいろいろと含まれていて、夢もまさにそういうことをしますよね。
だから黄色い壁紙の『Backrooms』そのものではないけれど、たとえば子どもの頃に住んでいた家が出てきて、実際には小さな家だったはずなのに、夢の中では1マイルも続く巨大な廊下になっているとか。そういう、空間がより抽象的になった夢なら経験があります。

──ご家族や友人は、この映画の成功にどんな反応をしていますか? 10代の頃にBlenderで短編を作っていた時、周囲の人たちは、いつかここまで大きなものになると思っていたのでしょうか?
友達も両親も、僕がやってきたことはずっとよく知っていましたし、ずっと応援してくれていました。僕は物心ついた頃からずっと動画やVFXの短編みたいなものを作ってきたので、それが僕という人間を一番よく表す特徴になっていたと思います。
でも、こんな展開になると予想していた人はいなかったでしょうね。こういう出来事が、ここまでうまくいっていること自体、ずっと不思議な感覚です。
でも本当にありがたいですし、人生にいるみんなから支えてもらえていると感じています。それはすごく嬉しいですね。
──以前、『進撃の巨人』のファンフィルムも作っていましたよね。























