『バックルームズ』監督来日ロングインタビュー ─ 「従来のハリウッドは、以前ほど広い層に語りかけられなくなっている」
──以前、『進撃の巨人』のファンフィルムも作っていましたよね。
はい。たくさん作りましたね。
──別のインタビューで、いろいろなジャンルが均等に好きだとおっしゃっていますが、もし漫画・アニメから好きな3作品選ぶとしたら?『進撃の巨人』以外で。
うーん……。そうなんです。僕は作品に順位をつけるのが本当に苦手で(笑)。
たぶん、それ自体が答えの一部なのかもしれません。僕は何かについて「これが一番好き」と決めるタイプではないんです。
さっき言われたように、メディアについてはジャンル自体をあまり気にしません。ただ、SFやスリラー、あるいはスペキュレイティブな作品にはかなり惹かれる傾向があります。
哲学的に僕たちが今どこにいるのか、昔からある人間の心理と現代のテクノロジーの間に何があるのか、そういう最前線に触れるようなものですね。今の言い方はちょっとバズワードっぽいですけど(笑)。
でも、今敏の『妄想代理人』がすごく好きです。彼の作品を全部観ているわけではないんですが、観たものはどれも強く心を動かされました。実際、いつか自分の仕事でもアニメーションという場所にたどり着いてみたいと思うくらいです。
あとは、ありきたりな答えかもしれませんが、子どもの頃から『DEATH NOTE』が好きでした。本当に好きです。かなり定番の答えですよね(笑)。
──『DEATH NOTE』は漫画版とアニメ版、どちらが好きでしたか?
まず漫画を読んで、それからアニメを観ました。『進撃の巨人』も同じです。読めるものなら、基本的には読む方を好む傾向があります。
でも3つ目は……2つで勘弁してください(笑)。「お気に入り」を選ぶのが本当に好きじゃないので。
でも、誰かがおすすめしてくれるなら、いつでも歓迎です。
──では、みなさんにコメントでおすすめを書いてもらいましょう。
ぜひお願いします!
──『Backrooms』はYouTubeから始まりましたが、結果的に多くの若者を映画館へ連れていきました。なぜオンライン世代の人々も、大きなスクリーンでこの物語を観たいと思うのでしょう?そして、それは映画業界の未来について何を示していると思いますか?
映画館にいるという体験は、今ではかなり貴重な、そして人と人が最も強くつながる体験のひとつだと思っています。
なんて言えばいいんだろう……「スピリチュアル」ともちょっと違うんですが、そういう共同体験をあまり持たない人たちにとって、映画館に行くことは、その感覚が残っている数少ない最後の砦のひとつなんじゃないでしょうか。
全員が席に座って、ほとんど宗教的な体験のように、同じ流れをたどって、まったく同じ瞬間に同じことを感じる。でも、小さな箱の中で、ある程度標準化された共通体験をみんなで共有するわけです。
テクノロジーがこれだけ発達しても、その力は失われていないと思います。僕自身、インターネットを大量に使いながら育ってきましたが、それでも変わらなかった。
忙しいのと、そもそも作品を観るのがあまり得意じゃないので(笑)、僕はそれほど頻繁に映画館へ行くわけではありません。でも、映画館にいる時の感覚は、生まれてから今まで一度も変わっていません。あの輝きが失われたことはないです。
それから、『Backrooms』の映画化が発表された時の文化的な反応もあると思います。もし僕がこのプロジェクトとまったく関係なくて、何も知らず、誰が作っているのかも知らなかったら……僕の中の一番意地悪な部分は、たぶん「こいつらがどうやって失敗するのか見てみたい」と思ったでしょうね(笑)。「どうやるつもりなんだ?」って。映画化されるというニュースそのものが十分に奇妙なので、それだけでも好奇心を刺激された人はいたと思います。
そして僕たちは幸運にも、いくつかの地雷を避けながら、みんなが自分でも意識していなかった「この作品に求めていたもの」に応えられるプロジェクトを作ることができたようです。
今はすごく特殊で新しい瞬間だと思います。本質的には単なるインターネット上の神話で、これまで大きな映画業界からはどこか小さなもの、格下のものとして見られてきた存在が、突然『スター・ウォーズ』のような巨大フランチャイズと同じ文脈で語られ、興行的にはそれを上回ったりしている。それがみんなにとって、すごく奇妙なんだと思います。
──僕も映画化のニュースを初めて聞いた時、正直「嘘でしょ?どうやって?」と思いました(笑)。そもそも、はっきりした物語があるわけでもないのに、どうやって長編映画にするんだろう、と。























