『ハリー・ポッターと秘密の部屋』徹底解説 ─ あらすじからキャスト情報まで完全ガイド

J・K・ローリング原作、世界的ベストセラー小説『ハリー・ポッター』シリーズの映画版は今もなお根強い人気を誇っている。第2作『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(2002)は、ホグワーツ城で起こった「秘密の部屋」事件をめぐる物語。屋敷しもべ妖精の「ドビー」や空飛ぶ車など、『ハリー・ポッター』の世界でおなじみとなる新キャラクター・新要素も登場する。
本記事では、あらすじから名優ぞろいの出演者たち、監督をご紹介。鑑賞のお供に是非どうぞ。
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』予告編
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』あらすじ
魔法使いの少年ハリー・ポッターは、ホグワーツ魔法魔術学校での一年を終えて、夏休みをダーズリー家で過ごしていた。意地悪なダーズリー親子との生活に嫌気が差していたころ、ハリーの前に、屋敷しもべ妖精・ドビーが現れる。ドビーは「学校に帰ってはいけない」と忠告するが、ハリーは聞く耳を持たず、新学期になると学校に向かおうとする。ところがホグワーツ行きの電車に乗れない、空飛ぶ車で学校に向かおうとするもその様子をマグル(人間)に目撃されるなど、2年生としての生活は波乱含みのスタートとなった。
ハリーとロンはハーマイオニーら同級生たちと再会するが、やがて奇妙な出来事が起こり始める。「秘密の部屋は開かれた」というメッセージ、「殺してやる」という不気味な声、そしてマグルの生徒が石にされる事件……。犯人ではないかと疑われるハリーを前に、ハーマイオニーは無実を証明しようとする。
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』主な出演者・キャスト
ダニエル・ラドクリフ(ハリー・ポッター)

1989年、イギリス・イングランド出身。1999年にBBC製作ドラマ「デビッド・コパーフィールド」で俳優デビューを飾る。11歳で『ハリー・ポッター』シリーズの主役に大抜擢され、世界的な知名度を獲得。以降、2012年製作『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』までの全8作で主演を務めた。2011年にはブロードウェイ・ミュージカル『How to Succeed in Business Without Really Trying(原題)』のリバイバル版(1961年初演)で主演を務め、キレキレのダンスと歌唱パフォーマンスを披露している。
『ハリー・ポッター』以降は、『キル・ユア・ダーリン』(2013)『ホーンズ 容疑者と告白の角』(2013)「ヤング・ドクター」(2012-2013)など、映画・ドラマ作品への積極的な出演を見せる。このほか、ポール・ダノと共演のインディペンデント映画『スイス・アーミー・マン』(2016)や『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』(2016)などの話題作で存在感を放った。次回作として、両手に拳銃を固定された主人公を演じるサバイバル・アクション映画『ガンズ・アキンボ』の日本公開が2021年2月に控えている。
ルパート・グリント(ロン・ウィーズリー)

1988年、イギリス・イングランド出身。2001年に『賢者の石』でスクリーン・デビューを飾る前は、学校や地元の劇団で上演される舞台に立っていた。『ハリー・ポッター』の大ファンだったというグリントは、中でも好きだったロン役に狙いを定めてオーディションに応募。ロンをイメージした即興ラップや原作小説のセリフを読んだビデオを送るなど、熱烈なラブコールで見事役を勝ち取った。
『ハリー・ポッター』完結後の2013年には、シャイア・ラブーフ主演の映画『バレット・オブ・ラブ』に出演。『スナッチ』(2000)のドラマ・リメイク版「スナッチ・ザ・シリーズ」(2017-)ではプロデューサー・デビューを果たした。スリラー・ホラーの名手M・ナイト・シャマラン製作総指揮・監督のドラマシリーズ「サーヴァント ターナー家の子守」(2019)では怪演を見せている。2019年には「東京コミコン」のため来日した。