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ディズニー、『マンダロリアン・アンド・グローグー』と実写『モアナ』興収が予想下回ったと認める ─ 「劇場公開を越えた価値の創出に」

Anthony Quintano https://www.flickr.com/photos/quintanomedia/51705878962

ウォルト・ディズニー・カンパニーが、実写版『モアナと伝説の海』と『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』の興行収入が社内の期待を下回ったことを認めた。ただし、映画館での成績だけで作品やフランチャイズの価値を判断するのではなく、ディズニープラス、関連商品、ゲーム、テーマパークなどへの波及効果も重視する姿勢を示している。

ディズニーは2026年度第3四半期の株主向け資料にて、両作について観客評価は高かったとしながらも、「興行収入は当社の予想を下回った」と説明。その一方で、「これらのフランチャイズへの投資は、劇場公開を越えた価値の創出に貢献した」と述べた。

『マンダロリアン・アンド・グローグー』は、全世界興行収入およそ3億4,500万ドルを記録。日本では興行収入30億円を突破したものの、「スター・ウォーズ」劇場作品としてディズニーが望んでいた規模には届かなかったようだ。

しかしディズニーによれば、本作の公開は「スター・ウォーズ」関連商品の売上を押し上げた。また、米ディズニーランドとウォルト・ディズニー・ワールドでは、公開にあわせてアトラクション「ミレニアム・ファルコン:スマグラーズ・ラン」をマンダロリアン仕様に更新。同社にとって、映画公開とアトラクションのリニューアルを同日に実施する初の試みになったという。

一方、実写版『モアナと伝説の海』の世界興収は約2億6,400万ドル。アニメ版第2作が10億ドルを超える大ヒットとなったことを踏まえれば、厳しい結果となっている。

ディズニーは今後、実写版がディズニープラスで有力タイトルになると期待。オリジナル版が世界で最も視聴された映画のひとつであることや、EPCOTのテーマエリア、世界規模の商品展開などを挙げ、フランチャイズ全体には引き続き大きな価値があると主張した。

『モアナ』については、アニメーション版の第3作も企画段階にあることをドウェイン・ジョンソンが認めている。実写版の興行不振を受けても、現時点でシリーズ展開を縮小する様子はない。

ディズニー最高財務責任者のヒュー・ジョンストンは、劇場興行で安定した成果を出すことは重要だとしつつ、映画事業は複数作品を組み合わせて考える「ポートフォリオ型」のビジネスだと説明。「劇場公開は、多くの意味でひとつのデータポイントにすぎない」と述べ、長年の物語作りによって築いたIPを、配信、商品、ゲーム、テーマパークへと広げることで生まれる累積的な価値を強調した。

実際、同時期の『トイ・ストーリー5』は世界興収10億ドルを突破し、シリーズ累計興収を40億ドル以上に拡大。公開後はディズニープラスでのシリーズ視聴も伸び、関連商品の好調によって、消費者向け商品部門は過去20四半期で最大の前年同期比成長を記録した。日本でも公開11日間で興行収入50億円を突破している

ディズニーは2026年の全世界興行収入で、いち早く30億ドルを突破しており、スタジオ全体としては堅調。実写版『モアナと伝説の海』がディズニープラスでどれほど視聴を伸ばすのかが、「劇場公開を越えた価値」という同社の説明を裏づける次の材料となりそうだ。

Source:Deadline,The Walt Dinsey Company

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Joe Kishi

THE RIVER編集部。ハリウッド大作からインディー作品、アニメーションまで幅広くカバー。魂を揺さぶる瞬間に出会える記事を届けたい。

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