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【ネタバレ】『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』ファンの間で物議の衝撃シーン、「厳密には死者の責任はない」と脚本家

スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ
(C)2026 CPII. All Rights Reserved. (C)& TM 2026 MARVEL

この記事には、『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』の重大なネタバレが含まれています。

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ジーン・グレイは「厳密には死者の責任はない」

映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』でセイディー・シンクが演じたのは、X-MENを代表するミュータントのジーン・グレイ。テレパシー能力を持つ若きジーンは物語の大部分でピーターの敵として登場し、他人の身体や行動を操りながら大きな混乱を引き起こす。

なかでも強烈なのが、無関係の男性を能力で操り、そのまま車道へ歩かせる場面だ。男性は走ってきた車にはねられ、生死は劇中では明確に示されないものの、少なくともその瞬間だけを見ればジーンが人を死なせたようにも映る。また別の場面では、MJの身体を操ってピーターの前に現れ、まるで彼女がピーターとの過去を思い出したかのように振る舞ってキス。さらにMJを屋上から落とし、ピーターに救出させるという残酷な行動にも出る。

こうした描写を踏まえ、米The Hollywood Reporterは脚本家エリック・ソマーズに、将来的には改心してヒーローとなる人物にしては背負わせるものが大きすぎるのではないかと質問。ソマーズは、少なくとも“殺人”については明確な線引きをしていたと説明している。

「厳密に言えば、彼女に死者の責任はないと思います。ただ、間違いなく多くの破壊や混乱を引き起こしたという印象は残りますよね。たとえ最後には改心したり、変化していくヴィランであっても、最初は手強い存在に感じられるところから始めなければいけません。肉体的にも、感情的にも、精神的にも、主人公にとって脅威になる相手だと思えなければ、説得力がなくなってしまいます。」

つまり、車にはねられた男性についても、脚本家の認識ではジーンによる「死者」には数えられていないことになる。一方で、観客には彼女が人命すら顧みないほど危険な存在に見えるよう意図的に演出されていた。将来X-MENを担うヒーローとして再登場できる余地を残しつつ、『ブランド・ニュー・デイ』ではピーターを肉体的にも精神的にも追い詰める脅威として成立させる。そのギリギリの線を狙ったようだ。

マッケナはさらに、本作ではジーンの正体を長く謎のままにしておけることにも魅力を感じていたと説明。「観客をピーターより先に行かせなかった」といい、観客もピーターと同じ立場から正体不明の脅威に反応していく構造を意識していたという。

ジーンの起用そのものも、脚本開発の途中で決まったものだった。マッケナ&ソマーズは先ごろ米TheWrapで、当初は別のキャラクターをヴィラン候補として数カ月にわたって検討していたと説明。ジーンを使用できることが決まったことで、ピーターの物語と鏡写しになる人物として物語が一気に噛み合ったという。マッケナは、重要なキャラクターだからこそ「最後には人間らしさを見せ、彼女を救済する」余地も大きくなったと振り返っている。

マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギは、セイディー・シンクの役柄を公開まで秘密にしていた理由について、観客が劇場で正体を知る瞬間を守るためだったと説明していた。『ブランド・ニュー・デイ』時点のジーンはまだX-MENの一員ではなく、強大な力を抱えながら孤立している少女。ピーターと対立するヴィランとして登場しながら、物語の終盤では別の道を歩み始める。

ジーンをめぐっては、シンクが今後もMCUで同役を演じることが決まっている。まず『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ』への出演が報じられており、その後は新たな『X-MEN』映画でもジーン役を続投。本人の発言から『X-MEN』は2027年に撮影予定であることも明らかになっている。

つまり『ブランド・ニュー・デイ』で描かれたのは、一作限りのヴィランではなく、今後のMCUで長期的な役割を担うことになるジーン・グレイの出発点だ。ピーターとニューヨークを脅かす危険な存在として登場した彼女が、『シークレット・ウォーズ』を経てどのようにX-MENのヒーローへと歩みを進めるのか。本作であえて“見えざる脅威”として描いたことの意味も、今後の登場作によってさらに見えてきそうだ。

『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』は公開中。

Source:The Hollywood Reporter, TheWrap

Writer

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有馬 ノア

洋画好きが高じて、海外エンタメを中心に執筆。ロサンゼルス在住経験を活かし、映画・ドラマのニュースやカルチャーにまつわる話題を追いかけています。趣味は古着と映画ポスター集め。

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