タロン・エジャトン、次期ジェームズ・ボンド就任の噂を否定 ─ 「僕より適任の人がたくさんいる」

ダニエル・クレイグによるジェームズ・ボンドの最終作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021)公開から約1年半が経過した今、次期ジェームズ・ボンドを務める俳優についての噂が浮上しては消え、また浮上しては……という状況が繰り返されている。『キングスマン』シリーズや『ロケットマン』(2019)のタロン・エジャトンも、常にその噂の対象となっている一人だ。
エジャトンが次期ボンド候補として噂されるようになったのは、出世作『キングスマン』(2014)での好演にさかのぼる。従来のスパイ像とは異なる魅力を備えたエグジーを演じきったエジャトンだが、英Total Filmのインタビューでは「(『007』の製作陣は)すでに誰か見つけていると思いますよ。僕じゃないです」とボンド役就任の可能性を否定した。
「僕はその話し合いに加わったことがないんです。(プロデューサーの)ブロッコリ氏らには会ったこともないし、彼らは僕のことを調べたこともないと思います。僕は彼らの求めている人材だったこともありませんし、あの役柄に適任だとも思いません。僕よりもずっと、ずっと適任の候補者がたくさんいますよ。ただ、喜んで観客の一人にはなりたいですね。素晴らしい作品ですから。」
ちなみに次期ジェームズ・ボンドについては、『ブレット・トレイン』(2022)などのアーロン・テイラー=ジョンソンも、自身に向けられた噂について「お世辞ですよ」と先日言及したばかり。エジャトンの口ぶりからは可能性はつゆほどもないように思えるが、『007』シリーズのプロデューサーを務めるマイケル・G・ウィルソンが「次期ボンドには30代の俳優を起用する可能性がある」と発言したことを鑑みると、現在33歳のエジャトンはアーロンと同じく十分に候補となり得るはずだ。
新作スリラー映画『テトリス』が間もなく配信開始となるエジャトンは、ドラマ「ブラック・バード」(2022)のスタッフとの再タッグとなるドラマ「Firebug(原題)」主演と、このところApple TV+作品への出演が続いているほか、Netflix映画『Carry On(原題)』の主演も決定済み。多忙を極めるエジャトンが次期ボンドの話し合いに呼ばれる日は来るのだろうか?
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Source: Total Film