『プラダを着た悪魔2』ナイジェル役復帰の理由は「20年前とほとんど同じ立場だから」とスタンリー・トゥッチ ─ 「物事をさりげなく切り抜けていくところが好き」

映画『プラダを着た悪魔2』で、20年ぶりに帰ってきたナイジェル・キプリング。劇中の彼は、前作から長い時間が経ったにもかかわらず、ミランダ・プリーストリーのそばで、ファッション誌「ランウェイ」の世界に変わらず身を置いている。ナイジェル役のスタンリー・トゥッチが惹かれたのも、まさにその点だったという。
前作『プラダを着た悪魔』(2006)でナイジェルは、ミランダ・プリーストリー率いるファッション誌「ランウェイ」のアートディレクターとして登場。厳しい職場に飛び込んだアンディ・サックスにとって、時に皮肉を飛ばしながらも、仕事の本質を教える重要な存在だった。
米The Hollywood Reporterのインタビューで、トゥッチは続編でナイジェルを再び演じる決め手について、「彼が20年前とほとんど同じ立場にいるところが気に入りました」と語っている。彼のキャリア面に大きな変化がなかったという設定に、むしろ惹かれたというのだ。
トゥッチはまた、ナイジェルとミランダの関係性にも魅力を感じたという。「彼がミランダに、そして自分の仕事にとても献身的であるところが好きです。彼もミランダと同じように、どんな困難があっても、何かの質を守り続けることはとても大切だと信じているんです」。
さらにトゥッチは、本作が単なる華やかなファッション映画にとどまらない点にも言及している。現在、ジャーナリズムや雑誌、新聞はAIやスマートフォンの普及によって大きな逆風にさらされているとし、「深いコンテンツへの必要性が失われ始めている」と指摘。『プラダを着た悪魔2』がその問題を物語の中で扱っていることを評価した。
「きれいな衣装が出てくるだけの、軽い作品ではないところがいいんです。もちろん、そういう楽しさもあります。でも、それがしっかりとした物語の中に組み込まれているところが好きです。」
ナイジェルというキャラクターについて、トゥッチは「彼は物事をとてもさりげなく切り抜けていく」と分析している。「私は彼のそういうところが好きです。彼は本心をなかなか見せない。自分が何を考えているのか、何を感じているのかをあまり表に出さないんです」。

その一方で、ナイジェルには周囲をよく見渡す力があるともいう。「彼には、ほとんどの人が持っていないような周辺視野がある。だからこそ、彼はあの仕事にとても向いているのだと思います」。
そんなナイジェルに再び戻ることは、トゥッチにとっても楽しい経験だったようだ。「もちろん、皮肉っぽくて、ちょっと意地悪で、でも面白いセリフもありますからね。それはただただ楽しいんです」。
ミランダへの忠誠、仕事への美学、そして表に出しすぎない知性。20年を経ても大きく変わらないナイジェルの姿には、トゥッチ自身が感じた続編の面白さが、そのまま重なっているようだ。新作では、そんなナイジェルも大きな騒動に巻き込まれつつ、ミランダとも新たな信頼関係を深めることとなる。
『プラダを着た悪魔2』は2026年5月1日の公開後、わずか6日間で前作『プラダを着た悪魔』(2006)の最終興収17億円を突破。公開6日目時点で動員数129万9,057人、興行収入19億1,599万1,200円の大ヒットを記録している。
▼ 『プラダを着た悪魔2』の記事
Source:The Hollywood Reporter

































