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『キャプテン・マーベル』続編、主人公キャロルの人間性を掘り下げる ─ 『キャンディマン』監督の次なる挑戦

キャプテン・マーベル
© MARVEL/PLANET PHOTOS 写真:ゼータイメージ

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品『キャプテン・マーベル』(2019)の続編映画『ザ・マーベルズ(原題:The Marvels)』では、アベンジャーズ最強のヒーローであるキャプテン・マーベルの“人間的側面”が掘り下げられていくようだ。メガホンを取るニア・ダコスタ監督が明かしている。

第1作『キャプテン・マーベル』から時は進み、続編『ザ・マーベルズ』の時系列はMCUの「今」になる模様。「ワンダヴィジョン」(2021-)のモニカ・ランボー(テヨナ・パリス)と、2022年配信開始予定のドラマ「ミズ・マーベル(原題:Ms.Marvel)」の主人公カマラ・カーン/ミズ・マーベル(イマン・ヴェラーニ)が合流する。

本作を手掛けるのは、第1作のアンナ・ボーデン&ライアン・フレックに代わり、リメイク版『キャンディマン』(2021)で知られるニア・ダコスタ監督。製作にあたりダコスタ監督は、ブリー・ラーソンが演じるキャプテン・マーベル/キャロル・ダンバースの多くは明かされてこなかった内面に注目したようだ。米Inverseでは、製作過程をこう振り返っている。

『ザ・マーベルズ』で最大の課題は、登場人物たちを人間として描くようにすることでした。必ずしもスーパーヒーローとしてではなく。私自身、キャプテン・マーベルについてもっと知りたかったんです。彼女はどんな人なのか。恐れているものは?彼女を突き動かすものって何だろう。ユニバース最強の力を持つことにどうやって向き合っているのか。それがどれだけの重荷なのか。こうしたことを私は掘り下げていきたかったんです。

続編ではキャロルの見たことのない一面が描かれることになりそうだが、キャラクターの人間的側面に着目するという視点は、ダコスタ監督が『キャンディマン』でも意識したことであった。1990年代に恐怖の存在として人気を博したキャンディマンを現代で蘇らせるにあたり、ダコスタ監督は「キャンディマンがアンチヒーローキャラクターであるというレイヤーを保ちつつも、彼が何者なのか、それが意味することを拡大していきたかったんです」と語っていた

『ザ・マーベルズ』でも、キャロルを完璧なスーパーヒーローという表面的な印象にとどめず、その人間性を引き出すことが意識されているのだろう。その一方で、2021年8月の撮影開始前には、キャロル役のラーソンがストイックな肉体改造の様子をSNSでシェアしていたこともあり、アクション要素のパワーアップにも期待がかかる。

映画『ザ・マーベルズ(原題)』は2023年2月17日に米公開予定。

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Source: Inverse, Collider

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。