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【ネタバレ解説】「ホワット・イフ…?」第8話&第9話の注目ポイント ─ マーベル・シネマティック・ユニバースの今後を示唆か

ホワット・イフ…?
(C)2021 Marvel

このページには、「ホワット・イフ…?」第9話『もしも…ウォッチャーが誓いを破ったら?』のネタバレが含まれています。

ガモーラとアイアンマン?

「ホワット・イフ…?」最終話では、マルチバースを破壊せんとするウルトロンを食い止めるため、ウォッチャーが誓いを破って実世界に干渉。分身体のストレンジと共に、過去のエピソードに登場したヒーローたちを集め、即席チーム「ガーディアンズ・オブ・マルチバース」を結成させた。

その強力なメンバーは……、第1話からキャプテン・カーター、第2話からティ・チャラ/スター・ロード、第6話からエリック・スティーヴンス/キルモンガー、第7話からソー。そして、サノスを倒したガモーラ……?

このガモーラ、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)に登場したエイトリや、別カラーデザインのハルクバスター・アイアンマン/トニー・スタークと共に、ニダベリアでインフィニティ・ガントレットを焼却していた。しかし、この世界が描かれたエピソードは「ホワット・イフ…?」にはなかったはずである。

実はこれ、「ホワット・イフ…?」シーズン1から残念ながら削除されてしまった幻のエピソードに基づくものと思われる。タイトルとして伝えられているのは「What If… Iron Man Landed on Sakaar?」なので、もしもアイアンマンがハルクの代わりに『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)の惑星サカールに行っていたら?という物語が描かれるものだったのだろう。ウォッチャーに選ばれたのはトニーではなくガモーラだったので、このエピソードではガモーラが最強の戦士として活躍することになっていたのかもしれない。

「ホワット・イフ…?」はもともと全10話構成の予定だったが、新型コロナウイルスに伴う製作上の都合で第9話に短縮されている。カットされたエピソードは「純粋なコメディ」になると伝えられており、「シーズン2に延期」されたとも説明されている。ガモーラとトニー・スタークの詳しいストーリーは、シーズン2で見られることに期待しよう。

幻のアーニム・ゾラ?

ホワット・イフ…?
(C)2021 Marvel

最終話のウルトロン戦で、「ガーディアンズ・オブ・マルチバース」の戦士たちがウルトロンに動きを封じられている間、ブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフとキャプテン・カーター/ペギー・カーターが「盾と剣」作戦でウルトロンに文字通り一矢報いる。ホークアイ/クリント・バートンの犠牲と共に第8話から受け継がれた、アーニム・ゾラのウイルス矢だ。ついにウルトロン本体にアーニム・ゾラの意識をアップロードすると、ゾラが身体を乗っ取り、その不気味なホログラム顔がウルトロンの腹部に現れる。

この姿は、映画『アントマン』(2015)に再登場予定だったアーニム・ゾラのコンセプトアートを彷彿させるものだ。もともと『アントマン』は、エドガー・ライトが監督と脚本を務めるものとして準備されており、ライトによる初期脚本では、映画の冒頭にゾラがデジタル化した存在として登場することになっていた。製作された幻のコンセプトアートでは、ロボットの腹部にゾラのホログラム体が映し出されていたのだ。実際のアートは、デザインを手掛けた ジョシュ・ニジー氏のWebサイトで確認することができる。「ホワット・イフ…?」最終話のゾラ/ウルトロンは、これを踏襲したものなのだろうか?

「ホワット・イフ…?」はディズニープラスにて独占配信中。

Source:Comicbook.com

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。