『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』は「完全なる再発明であり、新たな大勝負」と監督 ─ マーベル映画、究極の転換点へ

『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』は、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)にとって新たな“大転換”となりそうだ。監督を務めるルッソ兄弟のジョー・ルッソが、自身らの製作会社AGBO FilmのYouTube企画にて、本作について「完全なる再発明」だと語った。
ジョーは、マーベルがこれまで築き上げてきた強みについて「歴史上、マーベルが誰よりも優れてやってきたのは、大規模な連続ストーリーテリングです」とコメント。そのうえで、『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』についてこう続けている。
「『ドゥームズデイ』は完全なる再発明であり、また新たな大勝負です。映画で何が起こるのか、そのトーンや題材について、観客は全く予想していないと思います。ただ、あの連続した物語の中で、観客にとってもうひとつの深い転換点のように感じられることを願っています。」
ルッソ兄弟といえば、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)でMCUにスパイ・スリラーの緊張感を持ち込み、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)ではヒーロー同士の対立を描いた。続く『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)では、MCUの一大サーガに決着をつけた存在だ。
今回の発言が興味深いのは、ジョーが『ドゥームズデイ』を単なる“次の大型クロスオーバー”としてではなく、MCUの語り口そのものを変える作品として捉えていることだ。ジョーは『シビル・ウォー』制作時の考え方として、すべての作品が「同じ音」を鳴らし、同じ結末を迎え、楽観的なままであれば、物語はやがて進む場所を失い、「燃料切れ」になると説明している。だからこそ、物語には緊張やドラマ、対立が必要であり、「再び組み直されるためには、壊されるものが必要なのだ」というわけだ。
その意味で『ドゥームズデイ』は、『シビル・ウォー』の延長線上にある作品とも言えるのかもしれない。動画内では、『シビル・ウォー』で描かれたヒーロー同士の対立構造について、それが「ある意味で『ドゥームズデイ』で探っているものの根にある」とのやり取りもあった。ジョーは、そこで描かれたキャラクターたちの未解決の願望や欠点が、『ドゥームズデイ』へ向かう中でなお展開していくと語っている。
もっとも、マーベル作品らしく、本作の内容は依然として厳重な秘密の中にある。そんななか、ロキ役でおなじみのトム・ヒドルストンも、THE RIVERの単独インタビューにて『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』への期待を語ってくれていた。
「僕から言えることとしては、『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』は圧巻の映画で、皆さんの予想全てを覆すだろうということです。僕の予想は覆されました。脚本を読んだ時にも、これは並外れたものになると思いました。」
ジョー・ルッソが「観客は全く予想していない」と語り、ヒドルストンもまた「皆さんの予想全てを覆す」と証言する。もちろん、それが具体的に何を意味するのかはまだ分からない。しかし、MCUの歴史をたどれば、大きな転換はいつも、観客が慣れ親しんだ安心感の外側にあった。
『シビル・ウォー』がヒーローたちを引き裂き、『インフィニティ・ウォー』が勝利の約束を覆し、『エンドゲーム』がひとつの時代を終わらせたように。『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』もまた、MCUという長大な連続物語に、予想もしない角度から新たな一撃を加えることになるのかもしれない。
『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』は2026年12月18日に日米同時公開予定。
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Source:AGBO Film



























