『アバター』続編、ニュージーランドで撮影再開 ─ 大手スタジオ初、万全のコロナ対策で進行中

巨匠ジェームズ・キャメロン監督による『アバター』続編シリーズの撮影がニュージーランドにて再開された。大手映画スタジオが手がける作品での撮影再開は、本作が初となる。プロデューサーを務めるジョン・ランドーが現場の様子を収めた写真と共にInstagramにて報告している。
『アバター』続編シリーズは、ニュージーランドにて実写パートの撮影が行われていたが、2020年3月中旬に新型コロナウイルスの影響により中断。その後、5月上旬にニュージーランド政府が撮影再開のための安全ガイドラインを承認したことを受けて、5月末にキャメロン監督とランドーが入国、2週間の自主隔離を経て今回の撮影再開に至った。
ランドーの投稿によると、撮影はニュージーランドの首都ウェリントンのストーン・ストリート・スタジオにて行われている。飛沫対策としてフェイスガードを装着し、互いに一定の距離を取る制作陣の姿が見受けられ、感染防止に配慮しながら撮影が進行している模様。なお、現段階ではキャメロン監督、ランドーら制作陣のみの入国が正式に確認されており、キャスト陣が撮影に参加しているかどうかは不明だ。
ニュージーランドでは、5月23日から6月15日まで新型コロナウイルスの新規感染者が確認されていない。6月16日に新規感染者が2名確認されているが、状況は確実に収束に向かいつつあるようだ。とはいえ現時点で同国は、海外からの渡航者の入国を制限しており、キャメロン監督ら、“経済的価値が非常に高い”外国人のみの入国を例外的に認めている状況。『アバター』続編の撮影再開が、ドラマ版「ロード・オブ・ザ・リング」など、ニュージーランドでの撮影中断を余儀なくされていた他作品にどう作用するのか、今後の動向に注目したいところだ。
『アバター』続編シリーズは第2作~第5作までの4作品が予定されており、2021年米国公開予定の『アバター2(仮題)』では、前作から数年後を舞台に、主人公ジェイクとナヴィ族のネイティリが築き上げる“家族”の物語が描かれるという。出演者には、サム・ワーシントンやゾーイ・サルダナ、シガニー・ウィーバー、スティーブン・ラングらが続投。新たに『タイタニック』(1997)でキャメロンとタッグを組んだケイト・ウィンスレット、『ワイルド・スピード』シリーズのヴィン・ディーゼルらが加わる。
映画『アバター』続編シリーズは、第2作が2021年12月17日に、第3作が2023年12月22日に、第4作が2025年12月19日に、第5作が2027年12月17日に米国公開予定。
▼ アバターの記事
『アバター』ディズニーランドでアトラクション化が決定 さらに広がる『アバター』ワールド 『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』海外興収、『タイタニック』超えて歴代No.3 ─ 中国だけで2億ドル突破 『タイタニック』再上映を控えて 『アバター3』初登場「アッシュ・ピープル」リーダー役が決定 ─ 第4作で大タイムジャンプ、第5作は地球が舞台に チャップリンのお孫さん 『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』興収、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』超えて歴代4位に ─ キャメロン監督の『タイタニック』超えの可能性も あなたが見える 『アバター』とマーベル映画の決定的な違いは「シリーズを通じたヴィランの進化」の有無とジェームズ・キャメロン 進化する因縁のヴィラン
Source: Indiewire, New Zealand Government ,Variety