『レミーのおいしいレストラン』モデルとなった巨匠シェフの伝記映画が製作決定

ディズニー&ピクサーの人気映画『レミーのおいしいレストラン』(2007)のモデルとなったと言われるフランス人シェフ、ベルナール・ロワゾーの伝記映画が製作されることがわかった。米The Hollywood Reporterが報じている。
ロワゾーはミシュラン三つ星を獲得したフランス・ソーリューの名店「ラ・コート・ドール」を一時期の凋落から立て直し、ソーリューを世界的に有名な“美食の地”へと変貌させたフランス料理界の巨匠。2003年にこの世を去ったあとも、世界中のVIPやセレブリティが「ラ・コート・ドール」を訪れており、ロワゾーの影響は今も国内外問わず多くのシェフに継承されている。
『レミーのおいしいレストラン』は、天才的な嗅覚と味覚を持つネズミのレミーが、パリにある“五つ星”レストラン・グストーで雑用係として働く青年リングイニとコンビを組んで一流シェフを目指す物語。レミーが敬愛するシェフであり、幽霊となって現れるオーグスト・グストーはロワゾーがモデルだといわれる。
製作は『バック・ノール』(2020)などフランス国内のヒット作を多数手がけるパリのスタジオ、Chi-Fou-Mi Productions。ロワゾーの生涯と功績にインスパイアされた長編映画を、ロワゾーの家族とともに制作する。
監督は医師の顔も持つトマ・リルティ。『ヒポクラテスの子供達』(2017)『まじめな仕事』(2023)などで仕事現場の描写に定評のあるリルティは、「私はキャリアの当初から“仕事”を描き、自らの天職と向き合う男性や女性の物語を語ろうと努めてきました」と語る。
「ベルナール・ロワゾーの場合、その問いかけはより個人的なものとなり、だからこそ彼の物語には深く心を揺さぶられます。彼の人生を探求することは、卓越性、仕事、疑念、正当性、そして孤独について語ること。それは天才を理解しようとすることであり、その先見的な力だけでなく、深く破壊的な側面をも理解しようとする試みなのです。」
ロワゾーの娘であり、ベルナール・ロワゾー・グループの会長を務めるベランジェール・ロワゾーは、「美食とは、他者への奉仕と幸福のために全身全霊を捧げる情熱です。あらゆる仕草や、すべての細部に宿る卓越性への絶え間ない追求こそが、ベルナール・ロワゾーを突き動かしていました」と語る。「他者への愛と、質の高い仕事へのこだわり──トマ・リルティ氏は、そのすべてを心からの敬意と深い人間性をもって理解してくださっています」
世界的ヒットを博した『レミーのおいしいレストラン』はとりわけフランスでの評価が高く、パリのディズニー・アドベンチャー・ワールドにはアトラクション「レミーのおいしいレストラン:ザ・アドベンチャー」があるほど。リルティが伝説的シェフのリアルな生き様をいかに再現してくれるか、フランスをはじめとする世界の美食家たちも関心を寄せることとなるだろう。
なお、同じくシェフの伝記映画としては、フードジャーナリストとしても知られたアメリカ人シェフ、故アンソニー・ボーディンの伝記映画がA24にて製作されている。 『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』(2023)のドミニク・セッサが若き日のボーディンを演じ、こちらも注目を集めている。
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Source: The Hollywood Reporter



























