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「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」謎の女性カーリが物語を繋ぐ? キャラクター性も「コミックとはぜんぜん違う」

ファルコン&ウィンター・ソルジャー
© 2021 Marvel

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のドラマシリーズ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」には、本作で初登場となる新キャラクターが幾人も登場する。仮面をかぶった武装集団、フラッグ・スマッシャーズの女性カーリ・モーゲンソウは、なかでも現時点で最大のキーパーソンとさえ言ってもいいのかもしれない。脚本・製作総指揮のマルコム・スペルマンは、彼女こそがシリーズ全体を繋ぐことを示唆しているのだ。

カーリ役を演じているのは、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018)でエンフィス・ネスト役を演じたエリン・ケリーマン。『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』(2017)のデヴィッド・ロウリー監督による最新作『The Green Knight(原題)』も控えている、1998年生まれの新鋭だ。

「ネタバレしないようにどう言うべきか……。ある意味、彼女がこのシリーズの“接着剤”だと僕は思っているんです。エリンは(役柄に)リアリティと人間らしさを与えることができる。それがどういうことを意味するのかは観ていただくとして、彼女(カーリ)に完全に賛成できないとしたら……とある人たちとのシーンでは、きっと裏切られたように思うことでしょう。」

Entertainment Tonightの取材でこう語ったマルコムは、本作の脚本では「主役級のキャラクターだけでなく、すべての登場人物に人間味を与えています」と語った。「それは、ストーリーが人間としての彼らに影響を与えていくということ。悪役が勝つか負けるかには関係のないことです」。そうした丁寧な描き込みこそがドラマシリーズの良さであり、キャラクターをさらに人間らしくするのだとマルコムは熱を込める。

演じたエリンも、米ScreenRantにて、カーリやフラッグ・スマッシャーズの造形がコミックを基に「再開発」されていることを明かした。「(コミックに)似ているところはありますが、ぜんぜん違うと思います。[中略]彼らのモチベーション、それから経験もちょっと違うんですよ」

「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」はファルコン/サム・ウィルソン&ウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズを主人公とする物語だが、すでに新キャラクターのジョン・ウォーカーにも繊細な描写がなされているように、ヒーローたちの冒険をあくまでも複雑な人間ドラマとして掘り下げるという意志がうかがえる。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)以来の登場となるジモやシャロン・カーターも加わり、さらに群像劇的になっていくだろうシリーズの“接着剤”がカーリ・モーゲンソウ、ひいてはフラッグ・スマッシャーズなのだとしたら、その真なる役割やいかに。

ディズニープラス オリジナルドラマシリーズ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」は配信中。

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Sources: Entertainment Tonight, ScreenRant

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。