『ハングオーバー!』感動の裏話 ─ 顔面タトゥーのスチュ役、保守的な母親が「映画を観て泣いていたんです」

独身最後を謳歌しようとする男たちが、気づけば酒に潰れていて……大人気コメディ『ハングオーバー!』シリーズはおバカで明るい映画だったが、その裏には出演者に感動的な瞬間があったという。歯科医の“スチュ”ことスチュアート・プライス役エド・ヘルムズが米ポッドキャスト番組にて明かしている。
『ハングオーバー!』といえば、結婚式前に大酒を飲んだ親友3人が二日酔いで目を覚まし、泥酔中に巻き起こした大騒動の顛末を思い出していくというコメディ。後に『ジョーカー』(2019)を手がけるトッド・フィリップスのお笑いセンス真骨頂となる本作では、ヘルムズのほかブラッドリー・クーパーとザック・ガリフィアナキスがトリオを演じ、2009年に『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』がヒット。『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』(2011)『ハングオーバー!!! 最後の反省会』(2013)が続いた。
普段は気弱で真面目な歯科医なのに、酔っている間に顔面にマイク・タイソンのタトゥーを入れてしまうスチュ役をコミカルに演じたヘルムズ。「僕は、南部の抑制された家庭出身なんです。政治的には非常に進歩的でしたが、社会的にはとても保守的な環境でした」と、ポッドキャスト番組に語っている。
「それで、『ハングオーバー!』はイカれてますよね。両親としては、『ハングオーバー!』みたいな映画をやるために育てたわけではないでしょう。その時点で『ザ・デイリー・ショー』とか『ジ・オフィス』とかで僕はクレイジーなことをやっていたので、両親にもある程度はわかってもらえていたのですが、それでも『ハングオーバー!』をうちの親がどう見るかは不安でした。」
同作の2009年公開当時までに、ヘルムズはいくつもコメディ作品に出演していた。それでも、『ハングオーバー!』ほどのバカ騒ぎを親に見られることは心配だったそうだ。「あの映画の公開当時、僕はもう35歳だったのに、それでも親のことを気にしていたんですよ」と半ば自虐的に振り返っている。
ヘルムズは、この映画のプレミア上映に母を招待した。母を隣席に座らせると、上映中の会場は大盛り上がりで、終映後は拍手喝采だった。照明が灯り、ヘルムズは隣の母の反応をうかがった。すると……。
「母が泣いていたんです。涙がツーっと母の頬を伝って。その時、思いました。“僕はかわいそうな母さんの心を砕いてしまったのだろうか?”って。
そしたら、母が“すごくおもしろかったわ”と言って、僕をぎゅっと抱きしめてくれたんです。あの特別な瞬間のことは、絶対に忘れられません。」
保守的な家庭だったというヘルムズの母だが、コメディ映画のスターとして大勢を笑顔にし、拍手喝采を浴びる息子のことを、この時とても誇らしく思ったことだろう。「『ハングオーバー!』は、僕のキャリアにとっても、僕の人生にとっても大きな転換期でした。母に喜んでもらえたという意味でも、大切な作品です」と、ヘルムズはしみじみ語るのだった。
『ハングオーバー!』は今なお人気の高いシリーズだ。共演のブラッドリー・クーパーは、もしも第4作目があれば「すぐにでもやりたい」と意欲を語っている。
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Source:Team Coco



























