Menu
(0)

Search

「『マトリックス』はもういいかな」とリリー・ウォシャウスキー監督 ─ 「もうあそこで遊びたくない」

マトリックス リローデッド
© Warner Bros. 写真:ゼータ イメージ

『マトリックス』シリーズの生みの親のひとり、リリー・ウォシャウスキーは、シリーズから「もういいかな」と距離を置く意向のようだ。

一方リリーによれば、現在新たなる第5作を手がけているドリュー・ゴダードは、リリーとラナ・ウォシャウスキー姉妹の「お墨付き」なしには前に進みたくないという。そのため、リリーもわずかながら企画に関与する可能性を示唆している。

リリーは2026年9月4日、米ラジオ局KCRWの番組「The Business」に出演。司会のキム・マスターズとのインタビューで『マトリックス』の今後について尋ねられると、ワーナー・ブラザースは常に新しい作品を作りたがるものだとした上で、自身のスタンスを明確にした。

「個人的には、もうあの砂場で遊びたくありません。もういいかな、という感じです。」

もっとも、単純な撤退宣言というわけでもないようだ。リリーによれば、ゴダードが進めている新作をめぐっては、ウォシャウスキー姉妹の了承がひとつの鍵になっているという。

「彼は私たちのお墨付きなしには前に進みたくないと言っています。」

そのため「複雑な状況」になっているとリリー。姉妹で企画にほんの少し首を突っ込み、内容を見た上で、ゴダードに“お墨付き”を与えたいと思うかどうか確かめることになるかもしれないという。今後何かが起こる可能性はあるものの、リリー自身もまだどうなるかはわからないとしている。

シリーズからは現在、2021年の『マトリックス レザレクションズ』に続く第5弾企画がゴダードが監督・脚本を務め、ラナが製作総指揮として参加することが決定している一方、リリーの正式な参加は発表されていない。

ゴダードは2026年3月にも、まだ脚本を執筆している段階だと明かし、ウォシャウスキー姉妹がシリーズで成し遂げたことを敬愛しているとして、ファンとクリエイターの双方に対して「正しくやり遂げたい」と語っていた。今回のリリーの話によれば、その敬意は、姉妹の了承を得てから進めたいという姿勢にまで及んでいるようだ。

リリーが『マトリックス』への復帰に消極的なのは今回が初めてではない。ラナ単独監督となった『マトリックス レザレクションズ』(への不参加についても、2021年に過去の作品へ戻ることには魅力を感じず、以前と同じ道を歩み直すことは感情的に満たされないと説明していた。かつての仕事へ戻ることを「昔の靴を履いて生きる」ようなものだと表現しており、今回の「もうあの砂場で遊びたくない」という言葉も、その姿勢の延長線上にある。

一方、ワーナーがウォシャウスキー姉妹抜きで『マトリックス』を継続しようとしたのも今回が初めてではない。『レザレクションズ』実現以前にも、ウォシャウスキー不在のまま複数の新作案が検討されていたことが明かされている。今回はゴダード自身が創造主である姉妹の了承を重視しているという点が異なる。

リリー自身はシリーズに戻ることを望んでいないが、ゴダードの意向次第では、正式な製作参加とは異なる形で姉妹が新作を一度確認することになるかもしれない。『マトリックス』第5作の正式タイトル、キャスト、具体的な公開時期は発表されていない。

Source:KCRW, Warner Bros. Discovery

Writer

アバター画像
有馬 ノア

洋画好きが高じて、海外エンタメを中心に執筆。ロサンゼルス在住経験を活かし、映画・ドラマのニュースやカルチャーにまつわる話題を追いかけています。趣味は古着と映画ポスター集め。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly