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『スパイダーマン』スピンオフ映画、次回作はジャレッド・レト主演『モービウス』 ― プロデューサーが期待寄せる

ジャレッド・レト
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/28316589680/

米ソニー・ピクチャーズは、コミック「スパイダーマン」の映像化権を保有し、サム・ライミ版『スパイダーマン』3部作や『アメイジング・スパイダーマン』2部作、そしてマーベル・スタジオと提携しての『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)を手がけてきた。スパイダーマンがマーベル・シネマティック・ユニバース入りを果たした今、ソニーは独自に「スパイダーマン」のキャラクターを映画化する企画を推し進めている。

その第1弾が、トム・ハーディを主演に迎え、マーベル屈指の人気を誇るダークヒーローを映画化する『ヴェノム』(2018年11月2日公開)だ。シリーズのプロデューサーを務めるマット・トルマック氏は、このたび、『ヴェノム』に続く第2弾がジャレッド・レト主演『モービウス(邦題未定、原題:Morbius)』になることを明かしている。

ジャレッド・レト主演『モービウス』企画進行中

Comicbook.comの取材にて、トルマック氏は「現在『モービウス』の作業を進めているところです。そちらが次(の作品)になりますよ」と明言。企画の続報が「もうすぐ」公開されることを示唆している。

『モービウス』については、2018年6月下旬に企画の第一報が伝えられていた。主人公マイケル・モービウス役を『スーサイド・スクワッド』(2016)や『ブレードランナー 2049』(2017)のジャレッド・レトが演じるほか、監督を『デンジャラス・ラン』(2012)や『チャイルド44 森に消えた子供たち』(2015)、『ライフ』(2017)のダニエル・エスピノーサ、脚本を『キング・オブ・エジプト』(2016)や『パワーレンジャー』(2017)のマット・サザマ&バーク・シャープレスが担当する。

トルマック氏は主演のレトを「素晴らしい俳優」だと絶賛し、DC映画『スーサイド・スクワッド』でジョーカー役を演じたことを踏まえて、「(ジョーカー役と)同じくらいの激しさとカリスマ性、キャラクターへの情熱と愛情」に期待を寄せている。ちなみにトルマック氏によれば、レトはモービウスというキャラクターを非常に気に入っているそうだ。

ジャレッド・レト
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/28316589680/

映画『モービウス』の主人公となるモービウス・ザ・リヴィング・ヴァンパイアは、マーベル・コミックが1971年10月に刊行した「ジ・アメイジング・スパイダーマン」101号に初登場したキャラクター。同誌はスパイダーマンの生みの親であるスタン・リーが初めて関与しなかったストーリーである。
モービウスの正体である科学者マイケル・モービウスは、自身の患った特殊な血液疾患を治療するため、吸血コウモリを使用した人体実験に臨み、そして吸血鬼のような体質を得てしまったという設定。人間の血を求め、牙を生やし、超人的な身体能力でスパイダーマンと戦ったが、のちにヒーローのように描写されることも多くなっている。

なおソニー・ピクチャーズは、『ヴェノム』『モービウス』のほかにも「スパイダーマン」のキャラクターを映画化する複数の企画を多数進行中。女性キャラクターのシルバー・セーブル&ブラック・キャットを描く予定だった『シルバー&ブラック(原題:Silver & Black)』は各キャラクターの単独映画として個別に企画が再検討されているほか、シルクナイトウォッチクレイヴン・ザ・ハンタージャックポットを扱った作品群も企画されているという。

ともかく、スパイダーマンにまつわる一連の作品群は『ヴェノム』から幕を開けることになる。プロデューサー陣や『ヴェノム』のルーベン・フライシャー監督が熱望しているスパイダーマンとの将来的なクロスオーバーに期待しつつ、ひとまず『モービウス』の続報も待つこととしたい。

映画『ヴェノム』は2018年11月2日(金)より全国ロードショー。

『ヴェノム』公式サイト:http://www.venom-movie.jp/

Source: Comicbook.com
Eyecatch Image: Photo by Gage Skidmore

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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