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『オデュッセイア』に『ダークナイト』ジョーカー役ヒース・レジャー以来の名演光る ─ 「あんなことが前に起きたのはヒース・レジャーの時だった」

オデュッセイア
LONDON, ENGLAND - JULY 06: (L-R) Charlize Theron, Himesh Patel, Travis Scott, Mia Goth and Robert Pattinson, Mike Cavanagh, John Leguizamo, Hoyte van Hoytema, Ludwig Göransson, Corey Hawkins, Brian L. Roberts, Chairman & CEO, Comcast, Zendaya, Samantha Morton, Benny Safdie, Elliot Page, Mike Cavanagh, John Leguizamo, Hoyte van Hoytema, Ludwig Göransson and Corey Hawkins attend 'The Odyssey' London Premiere at Odeon Luxe Leicester Square on July 06, 2026 in London, England. (Photo by Tim P. Whitby/Getty Images for Universal Pictures)

クリストファー・ノーランの最新作『オデュッセイア』には、ハリウッドを代表する豪華スター俳優が顔を揃えた。その撮影現場では、『ダークナイト』(2008)ジョーカー役ヒース・レジャー以来の出来事が起きていたようだ。

Los Angeles Timesにて、「登場するのは神話の人物であり、ある意味ではアイコンです。だから壮大なキャスティングにしたかった。最高の俳優を集めたかったんです」とノーランは語っている。

ノーランが特にこだわったのは、主人公オデュッセウス役に『インターステラー』(2014)『オッペンハイマー』(2023)でタッグを組んだマット・デイモンを起用すること。もうひとりの重要な存在が、『ザ・ホエール』(2023)『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016)のサマンサ・モートンだった。

モートンが演じたのは、オデュッセウスの部下たちを豚に変えてしまう魔女キルケー役。ノーランは、「彼女こそ、この巨大な映画に現れ、そこにある力学を変えてしまう存在。奇妙な言い方をすれば、映画が成功するかどうかはこのキャラクターにかかっていました」という。オデュッセウスが“てこ”の力点なら、「彼女は支点だった」と。

『アンダー・ザ・スキン』(1997)で鮮烈なデビューを飾り、『ギター弾きの恋』(1999)や『イン・アメリカ/三つの小さな願いごと』(2003)ではアカデミー賞候補となったモートンの仕事を、ノーランは「常に尊敬していました」と話す。「彼女は自分の役柄について深く考え抜き、その演技には限界がありません」。

キルケー役を演じてもらうため、ノーランはモートンのスケジュールにあわせて撮影日程を調整した。そこまでの労力を必要としたことにも、一切の後悔はないようだ。

「彼女があるテイクを撮り終えたあと、スタッフが大きな拍手を贈りました。あとから、エマ(・トーマス、プロデューサー)と話していたとき、彼女は、同じことが前に起きたのは『ダークナイト』のヒース・レジャーだったと思い出したんです。」

すでに公開されている批評家のレビューにも、「サマンサ・モートンは並外れて素晴らしい」といった声がみられるように、その演技には驚きの声があがっている。ヒース・レジャー以来の衝撃──果たしてどんな演技なのだろう?

映画『オデュッセイア』は2026年9月11日(金)全国公開。

Source: Los Angeles Times

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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