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『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』原作者「ライフワークを踏みにじられた」と映画版を酷評 ─ ドラマ版で「修正する」

パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々
© Twentieth Century Fox 写真:ゼータイメージ

人気ファンタジー小説シリーズ『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』の作者であるリック・リオーダンが、2010年、2013年に公開された映画版に対して「ライフワークを踏みにじられた」と表現し、手厳しい意見を述べている。

そもそも映画版の内容は、主人公パーシーの年齢をはじめ原作小説と設定やストーリーが大きく異なっていたことから、一部のファンから批判の声が挙がっていた。2020年5月中旬には本シリーズのDisney+でのドラマ化が発表。リオーダンも「最高のシリーズになるでしょう」と意気込みを語っていた。

それから1ヶ月も経たない間にリオーダンが苦言を呈したきっかけは、米Disney+で配信中の『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』(2010)に登場する一部シーンがカットされていたことに不満を抱いたファンの投稿によるもの。リオーダンは、「(検閲は)明らかに間違いです。作品全体を見直すべきですよ。何もないただの2時間の画です」と返答し、映画版を酷評したのだ。

別の投稿では「皆さんにとっては数時間程度の楽しみなんでしょうけど、(製作側に)映像化しないでくれと頼んだ時に、私は自分のライフワークを踏みにじられたかのように感じました」とリオーダン。「でも全て大丈夫です。すぐに修正しますから」とドラマ版へのやる気を見せている。

https://twitter.com/rickriordan/status/1269956493585068034

こうした発言から、原作者の思惑とはかけ離れたスタジオ側の制作ぶりが伺えるが、リオーダンは映画版をまだ観ていない上、これからも観るつもりもないことを強調。とはいえ、リオーダンも映画版に対して明確な理由なしに反対しているというわけではなく、「物語に最も重きを置いているので、脚本を読んで作品を判断した」のだとか。「才能あふれる俳優たちに向けた反感では間違いなくありません。彼らのせいではないんです」との補足も加えている。「俳優たちがこんなことに巻き込まれたのが残念でなりません。」

なおET Canadaによる報道に対して、リオーダンは「自分のウェブサイトで10年間ずっと(観たことがないと)言ってきましたよ」と主張。実際に公式ウェブサイトを覗くと、第1作公開前である2009年に映画化に反対するリオーダンが自身の想いを綴った手記を確認できる。こうした苦々しい経緯をへて発表されたドラマ版企画には、リオーダンの強い想いが込められていることだろう。

ちなみに、映画版で主人公パーシーを演じたローガン・ラーマンはドラマ版製作発表の際に、「観るのが楽しみです!原作に値するようなものになることを願っています」とリオーダンにエールを送っている

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Source: Rick Riordan Twitter(1,2,3,4), Rick Riordan Website

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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