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ネタバレ文化は「取り締まりすぎ」?『アベンジャーズ』監督「すべてをコントロールすることはできない」

Gage Skidmore, CC BY-SA 3.0 , via Wikimedia Commons

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品、とりわけ『アベンジャーズ』映画において、ネタバレはきわめて慎重に扱われる。登場人物、展開、カメオ出演、ポストクレジットシーン。ファンの期待が大きい作品ほど、公開前の小さな情報ひとつが大きな騒ぎになりうる。

『アベンジャーズ/ドゥームズデイ(原題)』でアンソニー・ルッソとともに監督を務めるジョー・ルッソは、米Metroの取材で、現代の“ネタバレ文化”について考えを語っている。

ジョーは、観客が驚きを求めていることを理解しているとした上で、「観客は驚かされたいと思っていますし、それは劇場体験を刺激的にするものの一部です」と説明。一方で、ネタバレを避けようとする空気が行き過ぎることもあるという。

「その一方で、少し取り締まりすぎになることもあります。人々が何かに触れること自体を不安に感じるようになってしまうのです。」

もちろん、ルッソ兄弟はネタバレを軽視しているわけではない。むしろ『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)や『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)を手がけてきた彼らは、観客が物語の展開や衝撃を、映画館で初めて体験することの重要性を熟知している。

ジョーは「私たちは、これらの映画がある形で展開していくように設計しています。観客には、その瞬間を意図した通りに感じてほしい」と語っている。ただし、現代では情報の流出や噂を完全に制御することは難しい。「同時に、すべてをコントロールすることはできません。最初の驚きの先にも耐えうる作品を作ることに集中しなければならないのです。」

ルッソ兄弟の製作会社AGBOでチーフ・クリエイティブ・オフィサーを務めるアンジェラ・ルッソ=オトストットも、同じ取材で、驚きや伏線の扱いには大きな注意を払っていると説明している。

「特に、人々が強い結びつきを持ち、期待を抱いている既存IPを扱う場合、どの要素をどのように明かすのが最もエキサイティングなのか、私たちは非常に慎重に組み立てています。」

その上で、「展開やどんでん返し、明かされる事実については、他の人にネタバレしないよう多くの考えが注がれています。私たちはそのことを強く信じていますし、誰もが同じように楽しめるよう、体験の神聖さを守ることを大切にしています」と語った。

『エンドゲーム』公開時には、ネタバレ防止をめぐる熱量が社会現象的なものにもなった。ルッソ兄弟は当時、鑑賞後に内容を話さないよう呼びかける声明を発表。公式SNSでも「#DontSpoilTheEndgame」のハッシュタグが広がった。

一方で、その熱量が極端な形で現れた例もある。香港では『エンドゲーム』を観終えた男性が劇場のエントランスでネタバレを叫び、これから鑑賞する観客の怒りを買って殴打される事件も報じられた。

ジョー・ルッソが言うように、ネタバレを避けたいという思いは、映画を最大限に楽しみたいという観客の自然な感情でもある。ただし、情報が日々拡散される現在において、すべての噂や断片的な話題から完全に距離を置くことは難しい。

『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』は、ロバート・ダウニー・Jr.のドクター・ドゥーム役をはじめ、MCUの今後を左右する大作として、すでに多くの注目を集めている。製作側は秘密を守り、観客は体験を守ろうとする。そのせめぎ合いは、公開まで続くことになりそうだ。

『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』は2026年12月18日に日米同時公開予定。

Source:Metro,

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Joe Kishi

THE RIVER編集部。ハリウッド大作からインディー作品、アニメーションまで幅広くカバー。魂を揺さぶる瞬間に出会える記事を届けたい。

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