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【ネタバレ解説】『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』でエレクトロが示唆した人物とは? ─ トム・ホランドもタッグを望む相手

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
©2021 CTMG. © & ™ 2021 MARVEL. All Rights Reserved.

この記事には、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のネタバレが含まれています。

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
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エレクトロが思い浮かべていたのはマイルズ・モラレス?

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』で注目するエレクトロの発言は、劇中終盤にある。自由の女神像が再建されていたニューヨークでの最後の決闘で大暴れしたエレクトロは、ピーター・パーカーたちの健闘によって能力を無効化され、マックス・ディロンへと戻るのだった。ここで、かつて手合わせしたアンドリュー・ガーフィールド演じるピーターがやって来て、会話を交わすのだ。

この中で、エレクトロはアンドリュー・ピーターに「スパイダーマンは黒人だと思っていた」と語りかける。『アメイジング・スパイダーマン2』(2014)では、ピーターはエレクトロの正体がマックスであることを分かっていたが、逆にエレクトロはスパイダーマンがピーターであることには気がづいていなかった。だからこそ、同じユニバースのスパイダーマンと再会した時、エレクトロは上のように話したのだ。

しかし、エレクトロは続けてこのようにも言う。「黒人のスパイダーマンもどこかにいるはずだ」と。エレクトロのこのセリフには、ピンと来た方もいるだろう。黒人のスパイダーマンといえば、2018年の長編アニメーション映画『スパイダーマン:スパイダーバース』が記憶に新しいマイルズ・モラレスだ。

スパイダーマン:スパイダーバース
(c) 2018 Sony Pictures Animation Inc. All Rights Reserved. | MARVEL and all related character names: (c) & TM 2019 MARVEL.

マイルズ・モラレスとは、2011年にマーベル・コミックスデビューを飾った比較的新しいキャラクターで、初の黒人スパイダーマンとして世間から注目を浴びた。その後、映画『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)の主人公として登場したことで知名度を更に上げることになる。2020年には、ゲーム『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales(スパイダーマン:マイルズ・モラレス)』でも主人公として描かれ、次世代のスパイダーマンとしての期待を背負ったキャラクターなのだ。

Marvel's Spider-Man: Miles Morales スパイダーマン マイルズ・モラレス

このマイルズを巡っては2017年、MCUを率いるマーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギが、気になる発言をしていた。マイルズ・モラレスがMCUに存在するキャラクターだと間接的に明かしていたのだ。これを踏まえた上で、『ノー・ウェイ・ホーム』でのエレクトロの発言を改めて振り返ると、マイルズ・モラレスのことを指しているほかに考えられない。

そうなると期待されるのがマイルズ・モラレスの実写デビューだが、これについてはMCUでスパイダーマン/ピーター・パーカー役を演じるトム・ホランドも望んでいることのようだ。ホランドは『ノー・ウェイ・ホーム』後の『スパイダーマン』シリーズの歩みについて聞かれた時、「『スパイダーマン』にとってのベストは、マイルズ・モラレスの映画を作ることだと思います」と語っていた。さらに、別の取材では『スパイダーバース』の続編『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(原題)』について「電話をください。そして映画に出させてください。参加したいです」とも話し、マイルズとのタッグまで望んでいる。

『ノー・ウェイ・ホーム』でマルチバースの扉が開かれた今、スパイダーバースのますまずの拡大が期待されるが、ひとまずは現在決まっている『スパイダーマン』関連映画を追っていくほかなさそうだ。マイルズ・モラレスに関連する企画は、先述の『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(原題)』。パート1・パート2の2部構成として作られており、パート1が2022年中に公開される。 製作・脚本のフィル・ロード&クリス・ミラーによれば、物語は「前作からは想像できない場所へ」進んでいくという。

Source: ScreenCrushSyfy

Writer

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。