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『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』ピーター・パーカーの孤独を描く ─ テーマは「人とつながることの大切さ」

スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ
(C)& TM 2026 MARVEL

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)版スパイダーマン最新作『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』では、トム・ホランド演じるピーター・パーカーの、より孤独でエモーショナルな物語が描かれることになりそうだ。

監督を務めるのは、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021)のデスティン・ダニエル・クレットン。米ScreenRantのインタビューでクレットンは、本作におけるピーターの姿について、「ピーター・パーカーは、いつも自分自身を重ねられるキャラクターでした」と語っている。

「彼は不完全で、言葉選びも不器用で、たくさんの間違いを犯します。多くのことを間違えてしまうけれど、それでも彼は、いつも正しいことをしようとしているんです。」

MCU版ピーターは、前作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)のラストで大きな代償を払った。世界中の人々から“ピーター・パーカー”の記憶が失われ、MJやネッドとの関係も、いったん白紙に戻ってしまったのである。そこから始まる『ブランド・ニュー・デイ』は、単なる新章ではなく、ピーターが自分の居場所を失った後の物語でもある。

クレットンによれば、本作のピーターは「多くの人がいま共感できる段階」にいるという。

「彼はニューヨークの真ん中に住んでいて、周囲には何百万人もの人がいる。それなのに、どういうわけか完全に切り離され、孤独を感じているんです。ピーターが友人や家族というコミュニティの外で、自分の人生を生きようとする姿を見るのは今回が初めてです。そして彼の孤立は、人生のあらゆることを複雑にしていく、予期せぬ結果をもたらします。」

これまでのMCU版スパイダーマンは、トニー・スターク、ハッピー・ホーガン、MJ、ネッド、メイおばさんといった存在に囲まれながら成長してきた。もちろんピーターは常に責任と喪失を背負ってきたが、それでも彼の周囲には、彼をピーター・パーカーとして見てくれる人々がいた。

しかし『ブランド・ニュー・デイ』のピーターは、そのつながりから切り離された場所にいる。大都市ニューヨークにいながら、誰にも本当の自分を知られていない。スパイダーマンとして街を救うことはできても、ピーター・パーカーとして誰かに寄りかかることはできない。クレットンの言葉からは、本作がヒーロー映画でありながら、現代的な孤独を描く青春ドラマとしての側面を強く持つことがうかがえる。

さらに監督は、本作のテーマをconnectingだと説明している。

「この映画は、他者とつながることの大切さについての映画です。それを体験するのに、劇場以上の場所はありません。客席には、あなたと似た人生の段階を通っている人たちがいるかもしれない。そしてエンドクレジットが流れるころには、ピーターと同じように、観客も少しだけ誰かとつながれたように感じてくれるかもしれません。」

『ブランド・ニュー・デイ』というタイトルは、“新しい一日”や“再出発”を思わせる言葉である。だが、クレットンが語る本作の出発点は、明るいリセットというよりも、むしろ孤独の中からもう一度つながりを見つけていく過程にあるようだ。

『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』は2026年7月31日に日米同時公開予定。

Source:ScreenRant

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Joe Kishi

THE RIVER編集部。ハリウッド大作からインディー作品、アニメーションまで幅広くカバー。魂を揺さぶる瞬間に出会える記事を届けたい。

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