『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』ハルクとの撮影は「タイツ姿の男2人」 ─ トム・ホランド、内心「あ、やばい」

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)版スパイダーマン最新作『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』では、スパイダーマンとハルクという待望の組み合わせが実現する。その迫力ある場面の撮影現場では、トム・ホランドとマーク・ラファロが、そろって少々奇妙な姿で演技していたようだ。
2026年7月17日(日本時間)に開催された本作のグローバル記者会見で、監督のデスティン・ダニエル・クレットンとホランドが、ハルクとの共演シーンの舞台裏を披露。予告編でも、スパイダーマンとハルクの対峙が描かれている。クレットン監督は、ホランドとラファロを同じシーンに登場させるだけで相乗効果が生まれたと振り返っている。
「トム・ホランドとマークを同じシーンに入れたら、それだけで“爆発的”なんですよ。素晴らしいし、時には驚くほど“親密”な空気にもなる。2人ともトップレベルの俳優ですからね。」
ハルクは基本的にVFXによって完成するキャラクターだが、現場ではラファロ本人がホランドを相手に芝居を行った。クレットン監督は、実際に2人の俳優を同じ空間で演じさせられたことで、即興を交えながら場面に命を吹き込むことができたと説明している。
もっとも、完成映像のような巨大なハルクが現場にいるわけではない。撮影中の2人の姿について、クレットン監督は「トムたちがやったのは、“マークがあのとんでもないスーツを着ていない”と想像することだけでした」と説明。続けて、「助かったのは、トムもタイツ姿だったってことですね。つまり、ただの“タイツを着た男2人”だったんです」と冗談を飛ばした。
ホランドによれば、こうしたVFX撮影では、現場の状況を客観的に見てしまわないことが大切だという。セットの外側に意識を向けたり、鏡で自分の姿を見たりすると、作品世界に没入するのが難しくなってしまうためだ。
特に印象に残っているのは、ホランドがアップルボックス(木製ボックス)の上に立ち、ラファロが持つ巨大なハルクの手の小道具によって、首を絞められているふりをした場面。ラファロはその場でハルクの声を出していたといい、ホランドは「それがめちゃくちゃ上手いんですよ」と称賛した。
その一方、撮影中には「このプロセスを信じるしかない」と思う瞬間もあったという。ホランドは「これは素晴らしい、本当にカッコよくなるぞ」と自分に言い聞かせながらも、内心では「あ、やばい……」と感じていたことを笑いながら明かしている。
一見すれば、タイツ姿の俳優2人と巨大な手の小道具による風変わりな撮影現場。しかし、ホランドとラファロが実際に向き合い、声や動きに反応しながら芝居を重ねたことで、単なるVFXアクションにとどまらない関係性が生まれたようだ。
クレットン監督は、2人の共演シーンには激しいエネルギーだけでなく、時に意外なほど親密な瞬間もあると予告している。スパイダーマンとハルクがなぜ対峙し、その関係がどのように変化していくのかにも注目だ。
『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』は2026年7月31日日米同時公開。
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