『オデュッセイア』過酷撮影、「大変であればあるほど良い」とノーラン ─ 「映画の内部から物語をとらえる」創作術
クリストファー・ノーランが、映画において最も大切だと考えることは──。
テレビ番組「60 Minutes」にて、己の作品に欠かせない要素を尋ねられたノーランは、「私はいつも、映画の内部から物語をとらえたいのです」と答えた。「これまでで最も困難だった」という最新作『オデュッセイア』は、なぜそれほど過酷な作品になったのか。
「私が求めるのは、登場人物を上空3万フィートから見るのではなく、ともにレースに参加し、ともに迷路に迷い込むこと。観客には、その場所の匂いや雰囲気を届けたい。それも、できるかぎり没入感があり、激しい物語を作り上げたいのです。」
『オデュッセイア』は、トロイア戦争ののち、イタカの王オデュッセウスが故郷を目指して10年もの旅に出る物語。荒れ狂う海や怪物、神々という試練が次々に立ちはだかる──その光景を、ノーランは「観客をトロイの木馬の中に入れ、オデュッセウスの船の甲板に立たせる」という意気込みで映像化した。
ノーランは脚本を書くとき、「観客のひとりとして、物語を体験する者として映画をイメージしている」という。また、撮影現場でも「自分は観客の代表者だ」という意識を常に忘れないようにしているそうだ。
そのうえで、『オデュッセイア』は「スケールこそが重要だった」と語る。「私たちにとって史上最大の作品でなければならなかった」と。
「物語の性質上、私たち全員にとって挑戦的な作品でなければなりませんでした。[中略]大変であればあるほどよい、それが『オデュッセイア』の考え方だったのです。この映画では全員で限界に挑戦し、あるところでは限界に到達してしまったかもしれません。」
映画『オデュッセイア』は2026年9月11日(金)全国公開。
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Source: 60 Minutes


























