DC女性ヒーロー映画『ザターナ』なぜ頓挫? ─ メンタルが衰弱している女性を描いたが「ダークすぎた」反省

DCコミックスの女性スーパーヒーロー、ザターナの実写映画はなぜ頓挫したのか? 脚本家として就任していた、マーゴット・ロビー主演『嵐が丘』や『プロミシング・ヤング・ウーマン』(2019)のエメラルド・フェネルが当時を振り返った。
コミックのザターナは、プロのマジシャンにして“本物の魔術師”。あらゆる魔法を操り、父親探しの旅に出るキャラクターだ。実写映画版は2021年に第一報が伝えられ、フェネルが脚本を、J・J・エイブラムスがプロデューサーを務める予定だったが、のちにジェームズ・ガン主導でユニバースが刷新された際に実現が見送られている。
2023年12月の時点で、『ザターナ』について「いい意味で、ちゃんと狂っている脚本を書けた」と語り、当時の経験を「楽しかった」と振り返っていたフェネル。それから2年以上が経過した今、ポッドキャスト「Happy Sad Confused」では「“狂っている”と言ったのは、当時がそういう状況だったからだと思う」と笑った。
『プロミシング・ヤング・ウーマン』を撮り終えたあと、初めての環境で、初めてのスーパーヒーロー映画に挑戦することになったフェネルは、「どうすれば自分が感情移入できるスーパーヒーロー映画を作れるのか」を考えていたという。結論は、「メンタルが衰弱している女性を描く脚本」を書くことだった。
「それは、おそらく(スーパーヒーロー映画という)ジャンルからかけ離れすぎていたのだと思います。とてもダークな内容でした。本当に難しかったので、脚本は長いあいだ読んでいないんです。私はJ・Jが大好きで、彼がチャンスを与えてくれた以上、素晴らしいものを届けたいと心から思っていました。けれど、彼らが望んだものを私は書けなかったのかもしれないと感じてきたのです。」
企画への就任直後、フェネルは英Empireにて「ダークなものを作れる機会だと思います。壮大で恐ろしいものを作れるチャンスに惹かれた」と語っていた。しかし、それゆえにスタジオの思惑とはすれ違ってしまったのかもしれない。
「いま読んだら、もう少し自分に寛容になれるんじゃないかと思います。それでも、彼らが望んでいたものを届けられたらよかった」とフェネルは言う。「彼らはとても素晴らしい人たちで、今でも思い出します。ただ、私は“誰もあんな映画は作らなかっただろうな”と思うんです」。
今後、ジェームズ・ガンに『ワンダーウーマン』を撮ってほしいと言われたら? この問いかけには、「そうなったら素晴らしいですね」と答えつつ「私は自分が夢中になれるものしか作れないんです」と話した。「自分の空想の世界に行けないと孤立してしまう。そこからしか仕事ができないんです。私は監督として、別の誰かの作品を作る自信がないから」。
もっともフェネルの最新作は、エミリー・ブロンテの傑作文学を映画化した『嵐が丘』(2月27日公開)。こちらは自らのイマジネーションと解釈を総動員した、堂々たるエメラルド・フェネル作品に仕上がっている。
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Source: Happy Sad Confused (1, 2), Empire



























