『ドニー・ダーコ』は実際の事件がきっかけ? ─ 脚本家が子どもの頃に見た「飛行機から塊が落ちてくる」ニュース

2001年の米公開から25年。今なおカルト映画の金字塔として語り継がれる『ドニー・ダーコ』が2026年8月22日(土)・23日(日)の2日間限定で、ヒューマントラスト渋谷にて限定上映される。
本作は、主演ジェイク・ギレンホールにとってキャリア初期を代表する一作であるとともに、監督のリチャード・ケリーにとっては初の長編映画となった記念碑的存在でもある。わずか23歳で脚本を書き始めたケリーは、自身の青春時代の記憶を作品の随所に織り込んでいた。
『ドニー・ダーコ』は、主人公の自宅に飛行機のエンジンが落下するところから物語が動き始める。物語の発端となり、やがて最大の謎のひとつとなるエンジンは、ケリーの幼少期の記憶が強く影響している。
2016年、英Guardianのインタビューにて、ケリーは本作の製作初期を振り返っている。当時23歳だったケリーは、映画学校を卒業したばかりで、キャリアをスタートさせるために脚本を書き上げようと必死になっていたのだと。
「そんな頃、子どもの時に読んだニュース記事を思い出したんです。ジェット機の翼から巨大な氷の塊が落下し、ある少年の寝室に直撃したものの、その少年はちょうどその場にいなかったため、命拾いしたという話です。それが私のアイデアのきっかけとなりました。」
ケリーは本エピソードをRichmond Magazineにも、自身が育ったミッドロージアンで起きたと記憶している出来事として説明している。「その氷の塊がジェットエンジンになりました。そこから、この壮大な謎が始まったのです」と物語の始まりとなった、鮮烈な思い出を語っている。
『ドニー・ダーコ』の舞台は1988年、バージニア州ミドルセックス。高校生ドニー・ダーコは、ある夜、奇妙な声に導かれて家を抜け出す。翌朝、ゴルフ場で目を覚まして帰宅すると、彼の部屋には飛行機のエンジンが落下していた。
もしも外に出ていなければ、ドニーは確実に命を落としていた。それ以来、彼の前にはフランクという名の銀色のウサギの姿をした謎の存在が現れるようになる。
『ドニー・ダーコ』は2026年8月22日(土)・23日(日)の2日間限定で、ヒューマントラストシネマ渋谷にてREVIVAL by THE RIVER第2弾として限定再上映。危うくも妖しい、ケリーの初期衝動やギレンホールのみずみずしい演技が光る本作をぜひスクリーンで堪能してほしい。
世界の終わりまで、あと28日6時間42分12秒。

▼ 『ドニー・ダーコ』の記事

『ドニー・ダーコ』冒頭シーン、現場で怒られていた ─ でもその後「わかった、私たちが間違っていた」と認められる 自己満だと言われたそう 


『ドニー・ダーコ』最初は誰も観てくれなかった ─ 売り方がわからない「問題作」から「カルト映画の金字塔」になるまで 当時は問題作だった? 

『ドニー・ダーコ』をクリストファー・ノーランが救っていた ─ 配給を後押し、作品にもアイデアを提供 確かにノーランらしい物語かも? 


「ドニー・ダーコ」ウサギと話す声、ジェイク・ギレンホール考案だった ─ 「子どもが毛布に話しかける」イメージ 彼は唯一の友人 


『ドニー・ダーコ』当初の主演はジェイク・ギレンホールではなかった ─ 監督が明かしていた配役秘話 いよいよ再上映!
Source:Guardian,Richmond Magazine
























