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『ドニー・ダーコ』冒頭シーン、現場で怒られていた ─ でもその後「わかった、私たちが間違っていた」と認められる

ドニー・ダーコ
© 2001 PANDORA INC. ALL RIGHTS RESERVED.

2001年の米公開から25年。今なおカルト的人気を誇る映画『ドニー・ダーコ』が、この夏、日本のスクリーンに帰ってくる。2026年8月22日(土)・23日(日)の2日間限定で、REVIVAL by THE RIVERとしてヒューマントラスト渋谷にて限定上映となるのだ。

本作は主人公ドニー・ダーコを演じたジェイク・ギレンホールにとってもキャリア初期の代表作であるとともに、監督のリチャード・ケリーにとっても長編監督デビュー作となった記念すべき一作だ。若き日のケリーにとっては撮影はまさに試練だらけだった。

2016年、英Guardianの振り返り企画にて、「25歳という年齢もあって、自分の判断を何度も正当化し、自分には実力があるのだと証明しなくてはいけなかったんです。撮影期間中に20ポンド(約9.07kg)も体重が落ちてしまったんです」と当時の苦労を明かした。

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「ドニーの堂々とした登校シーンにはほぼまる一日費やしました。ティアーズ・フォー・フィアーズの『Head Over Heels』が流れる中、登場人物たちが廊下を歩いていく様子を追う、長めのシーンです。

プロダクション・マネージャーとライン・マネージャーは激怒してましたよ。セリフもなければ、物語の展開にも寄与しない、自己満足的なミュージック・ビデオみたいなシーケンスだと見なされたんです。

しかも、私はすべてのアクションに振り付けをつけていたのに、まだこの楽曲の使用権も取得できていなくて。でも完成版を見たら、『わかった、私たちが間違っていた』と言ってくれましたけどね。」

ケリーが言う通り、ティアーズ・フォー・フィアーズの『Head Over Heels』が流れる序盤の学校シーンは、本作において非常に印象的かつ示唆的な場面だ。ドニーらがスクールバスを降りて校舎に入り、生徒や教師を流麗なカメラワークで次々と捉えていく様は、一見爽やかな青春映画のようでいて、その後の展開を思うと含みがあるようにも見える。

ティアーズ・フォー・フィアーズほか、エコー&ザ・バニーメンの「The Killing Moon」やジョイ・ディヴィジョンの「Love Will Tear Us Apart」、デュラン・デュランの「Notorious」など、1980年代に大ヒットしたニューウェーブ・ポストパンクのナンバーが多数使われている本作。美しいメロディにどこか退廃的なムードが漂う楽曲が、作品の持つ鬱屈とした世界観に非常にマッチしている。今回ケリーが振り返った「Head Over Heels」のシーンからも、音楽と映像を密接に結びつけて作品を組み立てていたことがよく分かる。

『ドニー・ダーコ』の再上映は、2000年代に憧れた洋画作品をスクリーンによみがえらせるTHE RIVERの企画「REVIVAL by THE RIVER」第2弾として実現する。上映は2026年8月22日(土)・23日(日)の2日間、ヒューマントラストシネマ渋谷にて。米公開25周年の節目に、ドニー・ダーコの奇妙な物語が再び幕を開ける。

ドニー・ダーコ
© 2001 PANDORA INC. ALL RIGHTS RESERVED.

Source:Guardian

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Yuka ShingaiYuka Shingai

携帯向け音楽配信事業にて社内SE、マーケティング業務に従事した後、妊娠・出産を機にフリーライターに転向。 映画とお酒と化粧品が好き。日課のオンライン英会話でもしょっちゅう映画の話をしています。

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