『ドニー・ダーコ』続編が登場決定 ─ 複数の続編映画に繋がる第一歩に

2001年公開、ジェイク・ギレンホール主演のカルト映画『ドニー・ダーコ』に、リチャード・ケリー監督自らが手がける公式続編が登場する。約800ページの小説『The Philosophy of Time Travel(原題)』として、2026年第4四半期に米国で刊行予定だ。本作を新たな起点とする複数の映画企画も構想されている。米Varietyが伝えた。
この度の続編小説の題名“The Philosophy of Time Travel(タイムトラベルの哲学)”とは、劇中でドニーが科学教師から手渡される、謎多きキャラクターの“死神オババ”ことロバータ・スパロウが執筆した書物と同じもの。ケリーが約10年をかけて執筆した続編小説は、1988年に起きたドニーの死から14か月間を描く。
物語の中心となるのは、ドニーの母ローズと父エディ。両親が息子の死に何が起きたのかを突き止めようと、それぞれ調査を進めていく。発見された文書を組み合わせる形式が採用され、両親による記録をはじめ、複数の資料から真相が再構築されていくという。
ケリーの説明によれば、登場人物たちは「接線宇宙」で起きた28日間を集団的な夢として経験し、その記憶を解明しようとするうちに、やがてカルトにも似た支援グループを形成する。映画で悪役として描かれた人物の中にも、“現実”では同じような悪人ではなく、夢の中で自分が犯した行為に戸惑い、その意味を分析しようとする者がいるという。わずかな登場時間しかなかった人物にも、それぞれ大きく掘り下げられた物語が用意されることとなる。
さらにこの小説は、ケリーが長年構想してきた複数の映画へつなげる役割も担う。まずは小説で描かれるドニーの死後の物語を、アニメーションとモーションキャプチャを組み合わせた映画として映像化。その後、時代を約28年進め、2015〜2016年以降を舞台とする実写作品へ移行する構想だ。
実写パートでは、オリジナルキャストが再び自らの役を演じることも想定されている。ケリーは長年キャストと連絡を取り続けているというが、出演について正式な打診はまだ行っていない。まず小説を世に出し、それ自体を映画化に向けた企画書とする考えである。
もっとも、現時点で複数の映画化が正式決定したわけではない。ケリーが思い描く「本当の続編」は、オリジナルキャストの再集結と大規模な映像表現を必要とするもので、権利関係や予算など数多くの課題が残されているという。
『ドニー・ダーコ』には、妹サマンサを主人公とする『ドニー・ダーコ2』(2009)が存在するが、ケリーは製作に一切関与していない。2017年のインタビューでは、同作を観ておらず、自身が続編を作るなら「より大きく、長く、野心的」で、語るに値する物語でなければならないと話していた。
2021年にも続編について「かなりの量を書き上げた」と明かしていた。当時は映画企画としての輪郭が見えなかったが、今回の小説によって、その長年の作業が初めて具体的な作品として世に出ることになる。
初公開時は興行的に苦戦しながら、ホームビデオと口コミによって25年をかけてカルト映画の金字塔となった『ドニー・ダーコ』。その続編もまた、まず小説として観客に発見されるところから始まる。
小説『The Philosophy of Time Travel(原題)』は、Range Literary Publishingより2026年第4四半期に米国刊行予定。
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Source:Variety, PopMatters, The Playlist





























