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【ネタバレ解説】「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」第8話、あのキャラの死に隠された意味とは

ハウス・オブ・ザ・ドラゴン
© 2022 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.

この記事には、「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」第8話『潮の主』のネタバレが含まれています。

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「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」第8話、ヴィセーリスの死に込められた意図

前回から約6年後を描いた「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」第8話。ドリフトマークの後継者問題が浮上し、次男ルケアリーズを推すレイニラ(エマ・ダーシー)とデイモン(マット・スミス)は王都を訪れる。すると、そこには見違えるほど老いたヴィセーリス王(パディ・コンシダイン)の姿があった。長年患ってきたハンセン病のせいで体は腐敗し、死期の近い老人のようだ。エピソードのラストでヴィセーリスはついに病気に屈し、ベッドの中で息を引き取ってしまう。

回を追うごとに衰弱していったヴィセーリスだが、第8話ではすっかり変わり果てた姿となっていた。コンシダインによると、そんなヴィセーリスの死には象徴的な意味が隠されているという。

「彼の行く末は、とても気高く、威厳に満ちていると思います。彼は苦悩を抱えているんです。ハンセン病の一種を患い、それが体に染み込んで、骨がもろくなり始めています。肺も機能していません。彼はただゆっくりと、恐ろしい死を迎えようとしているのです。最後には老人のように見えますが、そんなことはないんです!彼は若い。弟のデーモンより何歳か年上なだけですから。しかし病気せいで、彼は老けてしまいました。

そして、これは権力が人に与える影響のメタファーです。たとえ、ヴィセーリスが個人的な利益のために権力を使わないとしてもです。彼は権力に酔っているわけではなく、責任感が強い。王であることの責任は、肉体に大きな打撃を与えます。そんな彼の衰えを演じるのは面白かったですね。彼はただ良いことをしようとしてるだけです。彼が死ぬ前に一言述べられたのは、僕にとってもありがたいことでした。」

以前コンシダインはヴィセーリスについて「ただの良い人」と表現し、それは「国を統治するのに必要な資質」ではないと指摘していた。そんなキャラクターだからこそ、肉体に大きなダメージを与えるほどの大きな重圧を感じていたのだろう。

またヴィセーリスの死は、シリーズにとって大きなターニングポイントとなる。今後の展開についてコンシダインは「完全に大混乱になります。ヴィセーリスが必死に阻止してきたことがすべて起こるようなものです。絶対的な破壊と騒乱と狂気です 」と予告。‟双竜の戦い”に向けて、継承者争いが本格化しそうだ。

ドラマ「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」はU-NEXTにて独占配信中。

Source:Hollywood Reporter

Writer

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KyokoKyoko Okajima

アメリカ留学、大手動画配信サービスの社員を経て、ライターに転身。海外ドラマが大好きで、永遠のNo.1は『ブレイキング・バッド』と『ベター・コール・ソウル』。

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