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アメリカでの映画上映、約200ヶ所で再開 ─ 7割がドライブインシアター

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2020年5月18日時点で新型コロナウイルス(COVID-19)の感染者数が150万人を超えるアメリカでは、大多数の映画館が休業状態のままだ。こうした中、同国一部のドライブインシアターや実店舗は、映画上映を徐々に再開し、“映画文化”復活への動きを見せている。

米調査会社Comscoreの情報を基に作成された米Varietyのレポートによると、2020年5月15日(現地時間)の時点で、アメリカ国内で映画上映が行われた場所は約200ヶ所。その内訳は、約150ヶ所がドライブインシアター、残り約50ヶ所が実店舗だという。映画上映が行われた場所の増加数は、前週(5月8日)との比較で約2倍の数に達するとも伝えられている。なお、3月19日(米国時間)時点で一時休業に入ったアメリカ・カナダの映画館は約5,000館にも及び、営業が継続されていたのは450~500館ほど。

約200ヶ所での映画上映は再開されたものの、州によって状況は異なっている。5月2日より、映画館やレストラン、ショッピングモールなど、一部で営業が再開されているテキサス州では、最大数となる29ヶ所で上映が再開。ほかアーカンソー州、オクラホマ州、サウスダコタ州など、同じく社会距離拡大戦略(Social Distancing)が緩和された州で、上映が始まっている。なお、4月24日〜5月13日の期間において最高の興行収益を記録したのは、米カリフォルニア州のドライブインシアター運営会社Mission Tiki Drive In Theatre。対昨年で193%の売上伸長を記録したと報告されている。

一方、アメリカ最大の大手映画館チェーンであるAMC・Regal Cinemas・Cinemarkなどは、3月中旬の映画館封鎖から約2ヶ月が経過した現在も、未だ休業状態から抜け出せずにいる。映画館側は夏にも営業を再開したいとの意向だが、依然として先の見えない状況が続いている。

こうした中アメリカでは、約1ヶ月半後の7月より複数の映画作品の劇場公開が開始予定。ラッセル・クロウ主演のスリラー映画『Unhinged(原題)』は、7月1日に公開が予定されており、仮に映画館が営業再開となれば、事実上初めての公開作品となる可能性が高い。ほか7月17日に、米ワーナー・ブラザーズよりクリストファー・ノーラン監督の最新作『TENET テネット』、翌週の7月24日に米ウォルト・ディズニーより実写版『ムーラン』と、大作の公開が控えられている。もっとも、同時期までに映画館が再開となるかどうかは、コロナ渦の終息に懸かっているのだが…。

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Source: Variety, CBR

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。