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ジェームズ・ガン、「ヒーロー映画疲れ」語る ─ 「ストーリーがなければただの殴り合いで、それでは疲弊するだけ」

Anthony Quintano https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Facebook_F8_Developer%27s_Conference_2017_James_Gunn_(33324522103).jpg

マーベル映画やDC映画に疲れてしまった?「スーパーヒーロー疲れ」は、この頃映画ファンの間で話題になりやすいテーマだ。最近の調査では、マーベル作品ファンの3人に1人が関連作品の多さに疲弊しているとする結果も登場。映画やドラマを合わせると、1年に何本もの作品が登場する状況に、追いかける方もなかなか大変だ。

DCスタジオの代表に就任し、まさにこれから怒涛のヒーロー映画ラインナップを繰り出してくことになるジェームズ・ガンでさえ、「スーパーヒーロー疲れというものはあると思う」と認識している。ただし、ガンの考えは、ヒーローものうんぬんではなく、語られるストーリー次第であるというものだ。米Rolling Stonesに、次のように持論を寄せている。

「スーパーヒーロー疲れは、スーパーヒーローそのものとは関係がない。どういうストーリー次第かということです。集中して観れないことがあれば、それはキャラクターのせいでしょう。

なぜ僕たちがスーパーマンやバットマン、アイアンマンを大好きなのかといえば、彼らが僕たちの心の中にいるような、素晴らしいキャラクターだからです。もしもそれがナンセンスな連中になったら、ひどく退屈なものになるでしょう。僕も、ほとんどのスペクタクル映画で、感情に根ざしたストーリーがなく、つまらなくて疲弊することがある。スーパーヒーロー映画かどうかは、関係ないのです。」

新DCユニバースのラインナップ発表でも「ストーリーテリングこそが絶対であり、それが最重要。ストーリーとしっかり向き合っていく」と宣言したガンの考えは、ここでも一貫している。「もし根底にストーリーがなかったら、ただの殴り合いになる」と続けるガン。「その殴り合いの瞬間がどんなに巧妙だろうと、デザインやVFXがどんなに巧妙だろうと、観ていてただ疲弊するだけ。それがとてもリアルなところだと思います」。

ガンは新DCユニバース全体の舵を取りながら、自らもスーパーマン新作映画『スーパーマン:レガシー(原題)』で脚本と監督を務める。新ラインナップの中にはスーパーマンのほかバットマンといったお馴染みのキャラクターの作品もあり、手垢のついた物語ではそれこそ観客に退屈を強いてしまうだろう。「スーパーヒーロー疲れ」とは無縁な、ワクワクするような作品群に期待したい。

Source:Rolling Stones

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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