マーベル社長、「スーパーヒーロー疲れ」は「宿題しなければいけないという感覚」と持論 ─ MCUは「全て観る必要はない」

近年ハリウッドでよく耳にする「スーパーヒーロー疲れ(Superhero Fatigue)」という言葉、その意味するところは様々に語られている。一つには、栄華を極めたスーパーヒーロージャンルの供給が需要を上回り、オーディエンスが“疲弊”してしまったということが考えられるだろう。
一方、スーパーヒーロー疲れとは「宿題をやらなければいけないという感覚のような疲れだ」といった意見を述べる人物もいる。マーベル・スタジオを率いるケヴィン・ファイギ社長その人だ。ファイギはマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)ファンに対し、映画やドラマ、アニメとして提供される膨大なコンテンツの全てを見る必要はなく、興味のある作品を自身で選択することを米ポッドキャスト番組Phase Zeroとのインタビューで推奨している。
「そうしたものは全て、独立した物語として楽しんでもらうように作られています。接続性というのはボーナスで、多くの人が好きなものですよね。それは、MCUという概念を定義する一つのものではあります。」
マーベル・スタジオは「スーパーヒーロー疲れ」の実質的な対応策として、リリースする作品の本数を減らすだけでなく、内部の製作体制も整理。映画作品はマーベル・スタジオ、アニメ作品は2021年に創設されたマーベル・スタジオ・アニメーション、ディズニープラス配信向けのドラマ作品は2024年5月に復活したマーベル・テレビジョンで管轄されるようになった。ファイギも「映画にはマーベル・スタジオのロゴがあり、テレビドラマにはテレビのロゴがあり、アニメーションにはアニメーションのロゴがあるんです」と語っており、ファンにとっても選択しやすい環境を整えていることを強調した。
もっとも、MCUは「接続性」を前提とするフェイズ展開も継続していく。2026年と2027年には『アベンジャーズ』2部作が控えており、これに向けた種まきが各単独作品で行われることになるだろう。
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