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新『X-MEN』は世界の危機よりもキャラクター感情移入を重視 ─ マーベル、「キャラクター第一主義」への回帰

X-MEN
Photo by JD Hancock https://www.flickr.com/photos/jdhancock/3500203823

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)で新たに始動するリブート版『X-MEN』映画は、派手なスペクタクルよりも、まずキャラクターへの感情移入を大切にする作品になりそうだ。

Netflixシリーズ『BEEF/ビーフ』のクリエイターで、MCU版『X-MEN』の脚本を手がけるイ・ソンジンが、米Deadlineにてアプローチを語っている。ソンジンは『サンダーボルツ*』のジェイク・シュライアー監督と再タッグを組み、「一流シェフのファミリーレストラン」などのジョアンナ・カロとともに脚本を執筆中だ。

ソンジンは「僕は『X-MEN』と一緒に育ちました」と語り、同シリーズの核にあるテーマに言及。「自分が“よそ者”であること、世界とは違っていると感じることを、これほどよく体現しているキャラクターたちは他にいないと思います」と述べたうえで、「そのテーマを掘り下げ続けたいですし、2026年の今、これ以上なく重要なものだと思います」と語っている。

MCU版『X-MEN』では、いきなり世界の存亡を懸けた大事件から始めるのではなく、まず観客がキャラクターを理解し、心を寄せられることが重視されるようだ。ソンジンによれば、マーベル側も「キャラクター第一」に立ち返ることを望んでいるという。

「それは僕とジョアンナが最も得意とするタイプの脚本です」とソンジン。「僕たちは、キャラクターたちのこと、彼らを動かしているものについて考えています。彼らのどんな部分が普遍的に共感できるのか。まずそこから始めて、そのあとでプロットや世界規模の危機を考えていくんです」。

さらにソンジンは、「観客はいつだって、キャラクターを第一にした物語を求めていると思います」と続けた。「物語が心に響くのは、スクリーンに映る人々の中に、自分自身の一部を見つけ、重ね合わせることができるからです」。

『X-MEN』は、ミュータントという存在を通して、差別や孤独、アイデンティティ、社会との距離を描いてきたシリーズだ。MCU版でもその本質は引き継がれることになりそうだが、同時に新たな観客にどう届けるかも重要になる。キャラクターの内面から入る作りは、これまで『X-MEN』に触れてこなかった若いファンにも入り口を開きやすい。

一方で、群像劇としてキャラクタードラマを構築するヒーロー映画は、映画の限られた尺の中でバランスが難しいジャンルでもある。『エターナルズ』(2021)や『パワーレンジャー』(2017)など、複数のキャラクターに焦点を当てた作品が苦戦した例もあるだけに、MCU版『X-MEN』が新たなミュータントたちをどう立ち上げ、観客の共感を爽快なアクションへとつなげていくのかがポイントとなりそうだ。

MCU版『X-MEN』は、シュライアーが監督を務める。キャストや公開時期などは、現時点で正式発表されていない。

Source:Deadline

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Joe Kishi

THE RIVER編集部。ハリウッド大作からインディー作品、アニメーションまで幅広くカバー。魂を揺さぶる瞬間に出会える記事を届けたい。

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