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『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』脚本未完成で撮影していた ─ 「脚本は生き物、即興やリハで魔法が生まれる」と監督

アベンジャーズ/ドゥームズデイ
(C)2026 MARVEL

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)最新作『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』は、脚本が完成していない状態で撮影に入っていたことがわかった。監督のアンソニー&ジョー・ルッソ兄弟が、その製作スタイルについて説明している。

AP通信によるルッソ兄弟への最新インタビューで明らかになったもの。同紙は、『アベンジャーズ/ザ・カーン・ダイナスティ(原題)』から『ドゥームズデイ』へと企画が大幅に再構築された結果、「未完成の脚本で撮影に入ることになった」と伝えている。

もっとも、ジョー・ルッソにとって、撮影開始時点で脚本が完全に固まっていないことは必ずしも問題ではないようだ。

「僕たちは常に、脚本を生き物のようなものだと考えています。僕たちは即興やリハーサルをベースにする監督です。俳優たちがキャラクターに何を持ち込んでくれるのかを見たいんです。俳優によっては、その人の撮影の数日前、あるいは数週間前にならないと一緒に仕事ができないこともあります。そういうところから、魔法が生まれることも多いんですよね。」

多数のスターを抱える『ドゥームズデイ』では、キャストそれぞれの限られたスケジュールを組み合わせながら撮影する必要がある。ルッソ兄弟は、あらかじめすべてを固定するのではなく、俳優とのリハーサルや現場で生まれたアイデアを脚本へ反映していく方法を取ったというわけだ。

『ドゥームズデイ』の脚本が撮影中も書き進められていた可能性は、以前から出演者によって示唆されていた。ミスティーク役のレベッカ・ローミンは2025年7月、自身の撮影が終了したのか尋ねられた際、「脚本がまだ完成していないので」わからないと明かしていた。当時は、出演者に全編の脚本を渡さないマーベル特有の秘密主義もあるため、実際に製作側の脚本そのものが未完成なのかは判然としていなかった。

一方、ここで興味深いのがマーベル・スタジオ社長ケヴィン・ファイギの過去発言だ。ファイギは撮影期間中だった2025年7月、「脚本が完成しないまま撮影を始めたことはありません」と説明していた

もっとも、この2つが完全に矛盾しているとまでは断定できない。ファイギが語った「full script(全編が存在する脚本)」と、AP通信が今回表現した「unfinished script(未完成の脚本)」では意味する完成度が異なる可能性があるためだ。全編を通したドラフトは存在していたものの、撮影開始後も大規模な改稿を必要としていた、という状況も考えられる。

ファイギ自身も当時、マーベルでは製作中にも俳優やスタッフのアイデアを加え、作品を改善し続ける「プラッシング(plussing)」を重視していると説明していた。ルッソ兄弟が今回語った「脚本は生き物」という考え方は、この表現とも重なるものだ。

現在、『ドゥームズデイ』は編集や音楽などのポストプロダクションが進行中。ルッソ兄弟は同時に、続編『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ(原題)』の撮影準備も進めているという。

『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』は2026年12月18日(金)日米同時劇場公開。

Source:AP News

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者、運営代表。執筆・編集から企画制作・取材・出演まで。数多くのハリウッドスターに直接インタビューを行なっています。お問い合わせは nakataniアットriverch.jp まで。

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