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『アベンジャーズ/エンドゲーム』米国初動興収、『インフィニティ・ウォー』超えて歴代記録更新の見込み ─ 早期予測が発表される

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
© Marvel Studios 2018

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の集大成、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』の米国オープニング興行収入の早期予測が発表された。米国の専門機関Researcher Exhibitor Relationsによる予測内容を、米Bloombergほか複数のメディアが報じている。

2019年2月27日(米国時間)現在、『アベンジャーズ/エンドゲーム』は4月26日の劇場公開後3日間で、米国にて2億8,200万ドルを稼ぎ出す見込み。これが現実となれば、前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)の2億5,769万8,183ドルを超えて、米国初動興収の歴代新記録を再び樹立することになる。

もちろん、今回の数字は米国公開まで約2ヶ月ある時点での予測値であり、今後のディズニー/マーベル・スタジオによるプロモーションをはじめとする諸々の動向によって今後の予測内容には変化が生まれるものとみられる。とはいえ、現時点で『インフィニティ・ウォー』を軽やかに上回る予測が出てきたことはひとまず前向きに受け止めて良いだろう。

興収アナリストのジェフ・ボック氏によれば、『エンドゲーム』の初動成績に大きな影響を与えうると考えられるのは上映時間の長さのみだという。マーベル・スタジオは上映時間を正式に発表していないが、アンソニー&ジョー・ルッソ監督は本作が約3時間の大作になることを折に触れて示唆しているのだ。上映時間が長くなれば、映画館で一日に上映できる回数は必然的に少なくなるほか、観客が映画館に足を運ぶハードルも高くなってしまう。

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)
© Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータイメージ

前作『インフィニティ・ウォー』は、ロバート・ダウニー・Jr.やクリス・ヘムズワース、クイス・エヴァンス、ベネディクト・カンバーバッチ、クリス・プラットといったオールスター映画として、同時にMCU史上最大の“お祭り”として多くの観客に訴求し、世界的大ヒットを記録。『ブラックパンサー』(2018)が米国で社会現象となったこともヒットの後押しになったとみられる。『エンドゲーム』も同じ方向性ではあるが、直前作『キャプテン・マーベル』の成果がいまだ未知数であること、そして『エンドゲーム』が『インフィニティ・ウォー』の“事実上の後編”であることがどんな影響を及ぼすかはわからない。ただしジェフ氏も指摘するように、前作の結末がもつ激しいインパクトは、観客の足をふたたび映画館へと運ばせるには十分なものだろう。

ちなみに米Comicbook.comは、今回の発表にあたり、『アベンジャーズ/エンドゲーム』の世界興収が『インフィニティ・ウォー』の記録を9%上回った場合、世界興収記録の第2位に座する『タイタニック』(1997)の約21億8,746万ドルを上回ること、第1位の『アバター』(2009)にも迫れることを併記している。MCUの到達点となる『エンドゲーム』は、数字の面でも史上最高の結果を残せるのか……。早くも熱い視線が注がれている。

映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』は2019年4月26日(金)全国ロードショー

『アベンジャーズ/エンドゲーム』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-endgame.html

Sources: Bloomberg, Comicbook.com

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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