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トム・クルーズ、危険スタントで「死を恐れるかって? いいえ、恐れていません」

ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング 記者会見

飛んで、ぶら下がって、飛び降りて……。これまで数々の命がけスタントに挑んできたトム・クルーズは、死を恐れているのだろうか?映画ファンなら誰もが一度は気になっていたであろう疑問に、トム・クルーズ本人がついに答えた。クルーズが米GQのロングインタビューで語った。

記者は、『ミッション:インポッシブル』シリーズでバイクごと崖から飛び出したことや、飛行中の航空機にしがみついてきたことを挙げ、「死を恐れますか?」と直球で質問。するとクルーズはまず、自分は「物理的にも比喩的にも崖っぷちに立つのが好き」なのだと説明。「僕は人生を冒険として見ています。ずっとそうでした」と語り、映画作りを通じて異なる人々や文化を理解し、人間に共通するものを探したいとの思いを明かした。

記者が改めて、観客は『ミッション:インポッシブル』を観ながら「この人は大丈夫なのか」と心配しているのではないかと問いかけると、ようやく明確な答えが返ってきた。

「死を恐れるかって? いいえ、恐れていません。だからといって、怖くないわけじゃないんです。僕はその感覚が嫌いじゃない。」

クルーズによれば、人生には確実なことと不確実なことがあり、映画作りでも人生でも、未知だったものを理解して確かなものへ変えていく一方、さらに新しい未知へ踏み込んでいく。その繰り返しこそが「冒険」なのだという。

続いて「画面の中でも外でも怖くなることはあるのか」と尋ねられると、クルーズは「怖さを感じることを恐れていない」と回答。飛び込むべき局面では、「これは大ジャンプだ、じゃあ飛ぼう、行こう」と考えるのだと説明した。危険を認識していないのではなく、恐怖そのものを行動を止める理由にはしない、ということらしい。

2025年5月、『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』の来日記者会見でも、身体的な挑戦を続ける原動力を問われたクルーズは「僕にとって、人生とは冒険です」と語っていた。不安を含め「大きな感情をさまざまに感じています」と認めながらも、「何を感じても気にしていない」「そういうものだと受け入れています。その中で、ただ前進するだけ」と説明していた。

その姿勢は、『ファイナル・レコニング』の撮影でも文字通り実践された。同作では高度約2,400メートル、風速約225kmの環境で複葉機の翼にしがみつくスタントに挑戦し、撮影中には一時的に気を失うほどの極限状態にも置かれていた。

さらに同作公開時には、かつて「80代まで映画を作りたい」としていた目標をさらに伸ばし、「100歳になるまで作り続けるかもしれません」と宣言。「僕は止まりません。アクションをやめません。ドラマ映画も、コメディ映画もやめません」と話している。今回の「死を恐れない」という言葉も、危険を軽視するというより、未知や恐怖を承知した上で次の挑戦へ向かう、かねてからのクルーズの姿勢の延長線上にある。

そんなクルーズの次なる主演作は、アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督との初タッグ作『DIGGER/ディガー』。これまでのアクションヒーロー像から一転、自ら地球滅亡の危機を引き起こした傲慢な石油王ディガー・ロックウェルを演じる。クルーズ自身が「この役を演じられるようになるまで40年かかった」と語る新境地だ。

『DIGGER/ディガー』は2026年10月9日(金)全国ロードショー。

Source:GQ

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者、運営代表。執筆・編集から企画制作・取材・出演まで。数多くのハリウッドスターに直接インタビューを行なっています。お問い合わせは nakataniアットriverch.jp まで。

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