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『アベンジャーズ/エンドゲーム』タイトル予想合戦、監督発言の矛盾とは? 2014年10月からの歴史を振り返る

マーベル『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』サノス

2018年12月7日、映画『アベンジャーズ』シリーズ第4作の予告編が全世界で同時に公開された。この映像をもって判明したのが、本作の正式タイトルがアベンジャーズ/エンドゲーム(邦題未定、原題:Avengers: Endgame)』であるということだ。これまで謎に包まれており、世界中のファンが躍起になって予想していたタイトルがついに告知されたのである。

しかし突然のタイトル発表を受けて、ファンの中には戸惑った者もいた。なぜなら『エンドゲーム』というタイトルは、かつてアンソニー&ジョー・ルッソ監督によって否定されたものだったからである。本記事では、『アベンジャーズ』第4作の製作発表から現在に至るまで、本作のタイトルをめぐる経緯を振り返っていきたい。

『アベンジャーズ4』正式タイトルをめぐって

2014年10月、米マーベル・スタジオは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』2部作の構想を発表した。当時、2018年公開の第1作は『インフィニティ・ウォー パート1』、2019年公開の第2作は『パート2』と称されている。ただし2016年7月末、同社は第1作を『インフィニティ・ウォー』として、第2作のタイトルをひとまず「無題(Untitled)」と変更。それから2年4ヶ月以上、『アベンジャーズ』第4作は「無題」のままだったのである。

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の撮影が進むにつれて、第4作のタイトルを期待する声は高まっていった。そんな中、2017年4月にはガモーラ役のゾーイ・サルダナが、第4作のタイトルが『インフィニティ・ガントレット』であることを示唆している。しかし『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のジェームズ・ガン監督は、「これはタイトルではありません」と否定。「言い間違いだと思います」と述べた

その後、2018年に入って『インフィニティ・ウォー』の劇場公開が迫ってくると、「そもそもいつ発表されるのか」との疑問や予想が飛び交うようになる。『インフィニティ・ウォー』の公開前には告知されるのではないか、いやポストクレジットシーンではないか……。

2018年1月、アンソニー&ジョー・ルッソ監督は、第4作のタイトルには「『インフィニティ・ウォー』のコンセプトを先取りする」ものだと述べて、同作が世間に浸透するまではタイトルを告知しない意向を明らかにした。4月、『インフィニティ・ウォー』の公開直前には、第4作のタイトルが同作の重大なネタバレである可能性示唆。ファンの間ではタイトルの予想が過熱し、『インフィニティ・ウォー』の予告編にホークアイが登場しない件を受けて、『アベンジャーズ/全員死亡』『アベンジャーズ/推しが全員死亡』『アベンジャーズ/ホークアイ以外全員死亡』といった大喜利が始まる事態にもなっている。

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
© Marvel Studios 2018

ファンの予想過熱、実は正解的中していた

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』が公開された2018年4月27日、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は、第4作の正式タイトルを告知する時期を正確に決めていないことを明かした。この頃から、オンラインには『インフィニティ・ウォー』の内容を踏まえたファンの予想があふれ始める。かつて否定された「インフィニティ・ガントレット」、第4作であることに引っ掛けた「フォーエバー(Forever/4ever)」、そして結果的に正解だった「エンドゲーム(Endgame)」

まず最初に否定されたのは、やはり「インフィニティ・ガントレット」だった。ケヴィン社長はこの説を「それはありえません」と一言で切り捨てている。また2018年5月、ルッソ監督は“これまでの予想に正解はない”として、正解に一番近いのは「フォーエバー」だと述べた。「エンドゲーム」という説は、『インフィニティ・ウォー』劇中でドクター・ストレンジが口にした言葉であることから有力視されていたのだが、ルッソ監督は“第4作のタイトルは本編で発言されていない”との旨を明らかにしている

ここまでお読みいただいた方ならばすでにお分かりのように、監督の発言と実際のタイトルには大きな矛盾がある。『アベンジャーズ/エンドゲーム』というタイトルはファンの間で一時有力視されていたほか、劇中でドクター・ストレンジが口にしていた言葉なのだ。これは一体どういうことなのか……。

アンソニー&ジョー・ルッソ
アンソニー&ジョー・ルッソ監督 Photo by Gage Skidmore https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Anthony_and_Joe_Russo_by_Gage_Skidmore.jpg

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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