マイケル・ジャクソン伝記映画『Michael/マイケル』Rotten Tomatoesスコアが発表 ─ マイケルの「影」について評価分かれる

米レビューサイトのRotten Tomatoesより、マイケル・ジャクソン伝記音楽映画『Michael/マイケル』スコアが発表された。
本記事時点でレビュー件数は90件、スコアは30%の“Bad”スタートとなっている。

SNSでのアーリーレビューでは「完璧」「最高の音楽伝記映画」と絶賛評中心だったが、批評家による詳細なレビューでは、マイケル・ジャクソンを神聖視しすぎているとの指摘が目立つ。
マイケルは生前、性的虐待疑惑や奇行など疑惑の目を向けられることも少なくなかった。映画は当初、彼の人生の暗い部分も美化せず描くとされたが、この方針はマイケルの過去のとある和解条項についての映像化が禁じられていた事情によって後退。再撮影によって第三幕全体が作り直されたという経緯がある。
「この過度に崇拝的なセレブ伝記映画は、『聖マイケル』とでも呼ばれるべきだった。音楽パフォーマンスは素晴らしいのだが、マイケル・ジャクソンを完璧な殉職者として描き、父親を漫画の悪役のように描いていて、そのほかの人物たちは曖昧だ」(Culture Mix)、「未完成の映画。マイケルの人生において話し合うべき部分は、次回作にとっておかれているようだ」(Flickering Myth)、「殺菌されたような、フィールグッドなこのトリュビュート作品は、キング・オブ・ポップとしてのジャクソンを思い出させ、彼が世界最大のスターとなる夢を叶えた姿を見せようとしている。しかし、その過程で彼がいかに多くの名声を失ったか、彼のネバー・ランドで孤独に過ごしていたかについては触れられていない」(Neil’s Entertainment Picks)

一方で、マイケル・ジャクソンの音楽映画として評価する流れも存在する。「確かに彼の深いトラウマ描写はライト目にされているが、没入感あるコンサート体験はIMAXで観るべき。ジャファー・ジャクソンの演技は圧倒的で、オスカーに相応しく、この伝記映画をまさに必見のものにしている」(JVS Media & Productions/Team JVS)、「劇場に入るときにどんな懸念を抱いていようとも、ジャファー・ジャクソンがスクリーンに現れた瞬間、それらは吹き飛んでしまうだろう」(The Philadelphia Tribune)、「キラキラピカピカに包まれた聖人伝であり、その瞬間においては、その目的を十分に果たしている。ただ、何か新しいことを学び取れるとは期待しない方が良い。すでにジャクソンのファンである観客のみご覧ください」(The Film Maven)
要するに、臨場感たっぷりのコンサート映画として楽しむか、マイケルの影の部分にどれほど切り込んでいたかを評価するかによって、この映画の印象は大きく変わってくるということだろう。アーリーレビューではパフォーマンス評価が高かったのだから、マイケルの名曲の数々を圧巻の演出で楽しむエンターテインメント映画として観るのが良さそうだ。
『Michael/マイケル』は、2026年6月12日、日本公開。
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