映画『ヴェノム』特集 ─ スパイダーマン最大の宿敵、マーベル最悪のダークヒーローのすべて

スパイダーマン最大の宿敵であり、マーベル最悪のダークヒーローが新たに誕生する最新作『ヴェノム』が、2018年11月2日(金)より日本公開となる。『スパイダーマン:ホームカミング』のソニー・ピクチャーズが放つ『ヴェノム』。 本記事では物語の基本情報や主要キャラクターの設定など、この映画の注目ポイントの全てをお伝えしていきたい。

ヴェノムとは
原作コミックにおけるヴェノムの初登場は1984年。宇宙から来た寄生生物シンビオートがスパイダーマンに寄生し、ブラックコスチューム状態となったブラックスパイダーマンとなる。このコスチュームはスパイダーマンに強力なパワーを与えたが、恐ろしくなったピーター・パーカーはこれを捨てる。分離したコスチュームは、その後エディ・ブロックに寄生する。ヴェノムは自我を持ったコスチュームとエディ・ブロックが一体となった存在であるため、一人称が「We(俺たち)」となる。映画『ヴェノム』でも、「俺たちはヴェノムだ(We are Venom)」というセリフが確認できる。
『ヴェノム』予告編
アメリカなど世界で大ヒット!続編の可能性
『ヴェノム』は2018年10月5日に米国公開されるや、公開後3日間で米国興行収入8,000万ドルを記録し、米国で10月に公開された作品のオープニング記録を更新した。また海外での初動興収も1億2,500万ドルを突破、累計オープニング成績が2億ドルを突破したことは予想外の快挙となっている。

その後も本作は米国で2週連続でランキングのトップ1を記録しているほか、2018年10月28日(米国時間)時点で全世界興行収入5億ドルを突破。ヒーロー映画への注目がとりわけ高い韓国をはじめ、海外で非常に優れた成績を示しており、ロシアではソニー作品史上最大のヒット作となっている。
また『ヴェノム』のIMAX上映が高い成果を示したことを受けて、ソニー・ピクチャーズはIMAXとの長期契約を締結。2019年には『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(7月5日米国公開)、クリス・ヘムズワース主演の『メン・イン・ブラック』新作スピンオフ映画(タイトル未定、6月14日米国公開)、『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』(2017)の続編映画(タイトル未定、12月13日米国公開)が早くもIMAX上映されることが決定している。
むろんこうしたヒットから期待が高まるのは、『ヴェノム』の続編が製作される可能性だ。2018年11月1日時点でソニーやマーベルからの正式な発表はないが、本作に“謎の役柄”で出演しているウディ・ハレルソンは「今回は出番が少ない役なんです。でも次の作品に出てくるんですよ」とコメント。すでに続編やシリーズ化の構想が存在することを示唆している。
日本でも大ヒット!動員・興行収入は初登場1位
日本では2018年11月2日(金)より公開。週末土日2日間の記録は、動員289,012人、興行収入439,035,300円となり、動員・興収ともに第1位を記録する大ヒットスタートを切った。
公開初日から3日間の累計成績は、動員396,989人、興収596,152,400円となり、絶好調のスタート。この週末の動員ランキング2位は『スマホを落としただけなのに』。2位作品の動員や興収記録は開示されていないが、『ヴェノム』はこれに「圧倒的」な差をつけたという。
日本でのNo.1オープニング達成が後押しとなり、全世界累計興行収入はで約612億円(5億4160万ドル)を突破した。
『ヴェノム』のヴィラン、ライオット
