トム・クルーズ版アイアンマン、実現しなかった理由が判明 ─ マーベル社長ケヴィン・ファイギが明かす

「かつて、アイアンマン役にトム・クルーズが起用される可能性があった」。マーベル映画ファンのあいだでまことしやかに語られてきた噂が、事実であったことがわかった。書籍「MCU: The Reign of Marvel Studios」の中で、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が明かした。米TIMEが伝えている。
マーベル・シネマティック・ユニバースの“主役”として、2008年『アイアンマン』から2019年『アベンジャーズ/エンドゲーム』までを牽引したアイアンマン/トニー・スターク。この役柄を演じたのはロバート・ダウニー・Jr.だったが、『アイアンマン』から遡ること10年以上、実際にトムにも出演オファーが出されていたという。
書籍によれば、アイアンマン役にトムが検討されていたのは、まだキャラクターの権利が20世紀フォックスにあったころ。トムは当時34歳だったというから、1996~1997年ごろ、すなわち『ミッション:インポッシブル』や『ザ・エージェント』前後のオファーだったと考えられる。
もっとも、すでにハリウッドのトップスターに仲間入りをしていただけあって、トムの獲得は困難だったようだ。ファイギ社長によると、トム側が当時求めた出演料は、20世紀フォックスにとってさえ、未知のスーパーヒーロー映画のために背負えるリスクを超えていたとのこと。出演が叶わなかったのは、どうやら出演料で折り合いがつかなかったためだったらしい。
2018年、トム本人はアイアンマン役に関する噂について「(出演が)決まりかけている、なんてことはなかったですよ。僕はロバート・ダウニー・Jrが大好きです。あの役柄は彼以外に考えられない、彼にぴったりの役だと思います」と答えていた。しかし、もしも90年代半ばから2000年代初頭にかけてトムがアイアンマンを演じていたら、おそらくMCUでアイアンマンがこれほど大きな存在になることはなかったのではないだろうか。
ちなみに、その後もトム・クルーズとアイアンマンをめぐる話題は続いている。『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(2022)の公開前には、マルチバースのアイアンマン役でトムが出演するとの噂が流れたのだ。これはデタラメだったわけだが、同作の脚本を執筆したマイケル・ウォルドロンは、以前からの噂を参考に、ファイギ社長に「トム・クルーズ版のアイアンマンを出せないか」と掛け合っていたことを明かしている。
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Source: TIME