ジェレミー・レナー、事故を語るインタビュー映像が公開 ─ 「甥を助けるためなら、もう一度だってやる」

除雪中に重傷を負ったジェレミー・レナーが、事故後初めてカメラの前に登場した米ABCの独占インタビュー映像が公開された。2023年4月6日に米放送される番組の予告編映像だ。レナーの驚異の回復ぶりと、絶望的な困難にも挫けない鋼の心を見ることができる。

レナーは2023年1月1日（米時間）の午前、自宅付近で巨大除雪車に轢かれ負傷。30箇所以上を骨折し、胸部鈍的外傷、整形外傷の手術を受けていた。報道によるとレナーは、甥を助けるために自ら犠牲になり、7トンもの巨大除雪車に轢かれていたという。

このインタビュー番組の予告編映像では、事故発生直後の実際の911救急通報時の音声が含まれている。「スノーキャットに轢かれた人がいる。急いでくれ。かなり血が出ている」「ひどい状況だ」との声に、負傷したレナーの「あぁ……あぁ……」という痛ましい呻き声が混じる。処置にあたった人物の「息をするんだ。頑張れ、持ち堪えてくれ」という音声に、「これは人が死ぬときの音だ」という生々しいコメントが続く。

この事故で味わった「全ての痛みを覚えている。ずっと意識があったから」というレナー。全身に及ぶ壮絶な重症の詳細を読み上げられると、瞳に涙を浮かべながら頷いた。事故の後、発声もできなくなったレナーは家族に「申し訳ない」と手話で伝えたそうだ。その話題が持ち上がると、レナーは思わず感極まってしまい、涙を堪えきれなくなる。

映像には、レナーが不屈の精神で治療やリハビリに挑む姿や、家族の献身的なサポートの様子が収められている。「鏡で自分を見たとき、そこに映る顔は以前と同じ？」と尋ねられたレナーは、「いいえ。幸運な男が映っている」と答えた。

「僕は生きようと決めた。こんなものに殺されてたまるか。ありえない」と力強く語るレナー。生死の境を彷徨った痛ましい事故でありながら、「もう一度だってやるさ」と話す。「だって、甥を助けるためだから。もう一度やるよ」。

このインタビューの収録は事故後およそ3ヶ月程度で行われたものと想像できる。撮影用のメイクなどは施しているであろうものの、レナーの外傷はほとんど全く見当たらなくなっている。4月11日には、自身の新番組「レナベーション」のロサンゼルスプレミアに登場予定。事故後初めての公の場で、ファンと交流することとなる。