中谷直登 2023.5.10 11:13 Topic | Tv/Movie

ジェレミー・レナー事故時、『アベンジャーズ』メンバーが見舞いに駆けつけていた ─ 「もう二度と会えないかと」

Scarlett Johansson by Gage Skidmore https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Scarlett_Johansson_by_Gage_Skidmore_2_%28cropped,_2%29.jpg | Chris Evans by Gage Skidmore https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Chris_Evans_SDCC_2014.jpg

ジェレミー・レナーが除雪中の事故で瀕死の重傷を負った際、『アベンジャーズ』のメンバーが密かに見舞いに駆けつけていたという。これまで伏せられていた『アベンジャーズ』友情秘話が、米Varietyにて明かされた。

盟友の見舞いに訪れたのは、ブラック・ウィドウ／ナターシャ・ロマノフ役のスカーレット・ヨハンソンと、キャプテン・アメリカ／スティーブ・ロジャース役のクリス・エヴァンスだ。実はこのふたり、最新作『Project Artemis（原題）』で再共演中（5月11日追記：エヴァンスはその後本作から降板しており、代わりにチャニング・テイタイムが起用されていました。お詫びして訂正申し上げます。）レナーの事故発生時はちょうど撮影中で、ヨハンソンはこの衝撃的なニュースと共に目を覚まし、「ひどく動揺した」という。

時期は明かされていないが、ヨハンソンとエヴァンスはレナーの元に一緒に見舞いに訪れ、『アベンジャーズ』の3人が再会することとなった。「正直、彼に会えて本当に嬉しかった。もう二度と会えないかもと思ったから……」と、ヨハンソンは訪問時のことを振り返っている。

「再会できただけでなく、彼が精神的にも素晴らしい世界で生き生きとしている姿を見ることもできました。彼って結構スピリチュアルな人で、すごくソウルフル。それが彼の仕事にも現れていると思う。滲み出ているんですよね、彼の深さが。とにかく、彼が生命力と明るさに溢れていて、本当に良かった。しかも面白くって、私たち大笑いしたんです。」

エヴァンスも、見舞いは明るい雰囲気になったと話している。「メソメソするようなことは全くなくて、むしろ笑いと笑顔とハグがいっぱいありました。これは悲劇になったかもしれないのに、ジェレミーはそれを感動的なものに変えてしまったんですよ」。

レナーは2023年正月に自宅付近で7トンもの巨大除雪車に轢かれ、30箇所以上を骨折し、胸部鈍的外傷、整形外傷の手術を受けていた。報道は世界中に衝撃を与えたが、やがてレナーの驚異的な回復ぶりが伝えられるようになると、『アベンジャーズ』メンバーは冗談を言えるようになったようだ。

ヨハンソン、エヴァンスに加え、アイアンマン役のロバート・ダウニー・Jr.、ソー役のクリス・ヘムズワース、ハルク役のマーク・ラファロ、それにレナーも加わったアベンジャーズの“オリジナル6”によるチャットグループ（LINEのトークルームみたいなものと想像しよう）があるそうだが、メンバーはそこで「OK、君の勝ちだ。負けたよ」と、まるでスーパーヒーローさながらに回復するレナーをからかえるようになったという。

現在では、杖をつきながらではあるものの、レナーは出演作のイベントやTV番組など公の場に登場。生死の境を彷徨った恐ろしい事故を笑い話にして語れるようにまでなっている。その回復を支えた専門家によると、レナーが経験していた痛みは、常人ならば「精神的に耐えられないレベル」のものだったという。