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THE RIVERが選ぶ2022年の必見映画110本、完全攻略ガイド ─ 超大作から注目の一作までたっぷりナビゲート

夏 日本公開・配信作品

ジュラシック・ワールド/ドミニオン
(c) 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.

2022年夏には公開日未定ながら、注目作が勢揃い。プロローグ映像をはじめ、ブライス・ダラス・ハワードクリス・プラットや新恐竜を捉えた場面写真が米国公開されるなど、早くも高い注目を集めている『ジュラシック・ワールド/ドミニオン(原題)』。4年ぶりとなる続編では、平穏な世界に突如現れた恐竜たちが、人類を史上最大の危機へと陥れることになる。『ジュラシック・ワールド』シリーズからブライス&クリスらメインキャストが続投するほか、『ジュラシック・パーク』シリーズからローラ・ダーンがエリー・サトラー役、ジェフ・ゴールドブラムがイアン・マルコム役、サム・ニールがアラン・グラント博士役として復帰する。

さらには『ソニック・ザ・ムービー』(2019)の続編、『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ』が日本上陸となる。前作『ソニック・ザ・ムービー』では、ソニックたちの大活躍によって地球の平穏が取り戻された。しかし本作では、ソニックのライバルであるナックルズが地球に乗り込んでくる。それを事前に知ったテイルスは、ソニックを何としても先に見つけ出そうと奮闘。しかし脅威となるのはナックルズだけではなかった。先日公開された予告編では、ドクター・ロボトニックが蠢く黒雲のむこうから再び襲来する姿が捉えられていた。疾走感あふれる波乱の物語になりそうだ。ちなみにナックルズの本国版声優を務めるのは、イドリス・エルバである。

ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ
© PARAMOUNT PICTURES AND SEGA OF AMERICA, INC.

配信作としては、『プレデター』シリーズの新作映画『Prey(原題)』が、Disney+にて日本上陸となる。物語の舞台は300年前、コマンチ族の世界。エイリアン・プレデターから部族を守るため勇敢に戦う女性戦士の活躍を追う物語だ。監督は「ザ・ボーイズ」(2019-)『10 クローバーフィールド・レーン』(2016)のダン・トラクテンバーグ、脚本は「ジャック・ライアン」(2018-)のパトリック・アイソン。出演者は告知されていないが、過去にはアンバー・ミッドサンダー、ダコタ・ビーバーズ、デイン・ディリエグロらが参加していると報じられていた

8月 米国公開・配信作品

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8月の米国公開作品として注目したいのは、ウディ・ハレルソン&ケヴィン・ハート主演の新作映画で、日本から山下智久が出演することでも話題の『The Man From Toronto(原題)』。8月12日に公開予定の本作は、“トロントの男”と呼ばれる暗殺者と、“ニューヨーク最大のしくじり男”が、Airbnbで出会い、人違いからチームを組むことになる物語だ。山下が演じる役どころは不明だが、SNSには日本刀を携えて立つ姿などを確認することができる

8月26日には、シルベスター・スタローン主演、ヒーロー映画『Samaritan(原題)』が米国で封切られる予定だ。スタローンが演じるのは、20年に渡り行方をくらましていた年老いたスーパーヒーロー。ある少年を助けるため、スーパーヒーローとして再び立ち上るという物語だ。

9月 米国公開・配信作品

2022年は、トム・クルーズのアクション映画をふたつ観られる年だ。9月30日には、『ミッション:インポッシブル7(仮題)』が公開される。コロナ禍での度重なる苦難の末、1年近くに渡る撮影を乗り切った本作には、主演のトム・クルーズをはじめ、レベッカ・ファーガソンがイルサ・ファウスト役、サイモン・ペッグがベンジー役、ヴィング・レイムスがルーサー役として続投。さらにヴァネッサ・カービーが前作から、ヘンリー・ツェニーが第1作から復帰し、新たにヘイリー・アトウェル、ポム・クレメンティーフ、シェー・ウィガムらが加わる。脚本・監督はクリストファー・マッカリーだ。今回は一体どんなアクションをみせてくれるのか。

1週間さかのぼることになるが、9月23日の米国公開作品として早くから高い注目を浴びているのは『Don’t Worry Darling(原題)』。フローレンス・ピュー主演、オリヴィア・ワイルド監督最新作である本作は、1950年代、アメリカ・カリフォルニア州の砂漠を舞台に、孤立した理想郷的な地域で展開されるサイコスリラー。一見すると完璧な人生を送る主婦の衝撃的な姿が暴かれていく。共演者にはクリス・パイン、ハリー・スタイルズ、ジェンマ・チャンらが名を連ねている。

秋 日本公開・配信作品

2022年の秋は、Disney+にて配信予定の注目作が集結。『ホーカス ポーカス』(1993)のサンダーソン姉妹が、『ホーカス ポーカス2』で帰ってくる。ヘッド・ミドラー、サラ・ジェシカ・パーカー、キャシー・ナジミーといったオリジナルキャストが復帰。監督は、「THIS IS US」(2016-)などのアン・フレッチャーが務める。

『魔法にかけられて』(2007)の続編『Disenchanted(原題)』もまた秋上陸予定だ。『魔法にかけられて』はアニメーションと実写が融合した作品で、続編は前作の15年後を舞台に、ジゼル姫の現在が描かれる。既報によると、続編のテーマは「“いつまでも幸せに暮らしましたとさ”って一体どういうこと?」。キャストにはエイミー・アダムスがジゼル姫役を続投するほか、パトリック・デンプシーがロバート役、ジェームズ・マースデンがエドワード王子役、イディナ・メンゼルがナンシー役として揃って復帰する。

さらにはディズニーによる実写映画版、『ピノキオ(原題)』。『ピノキオ』(1940)の実写版である本作は、人間になることを夢見る人形、ピノキオを描く物語。ピノキオ役の声優は「ザ・ホーンティング・オブ・ブライマナー」(2020-)『フローラとユリシーズ』(2021)などで知られる子役のベンジャミン・エバン・エインズワースが務め、ゼペットじいさん役をトム・ハンクスが演じる。監督・脚本は、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズや『魔女がいっぱい』(2020)などのロバート・ゼメキスだ。

10月 米国公開・配信作品

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース (パート1)
©2021 CTMG. © & ™ 2021 MARVEL. All Rights Reserved.

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の次は、本作で心を華麗にスウィングしよう。10月7日に、『スパイダーマン:スパイダーバース』続編、『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(パート1)(原題)』が米国にて予定だ。2部構成となる本作の初映像は、マイルス・モラレスのもとに、別のユニバースからグウェンが再び登場し、再会を果たすシーンから始まる。映像後半では、マイルスがユニバース間を移動しながら、「スパイダーマン2099」と思しき謎のスパイダーマンと戦うアクロバティックなシーンが。日本公開は、“2022年”とのみ伝えられている。

10月といえばハロウィンだろう。10月14日、『ハロウィンKILLS』(2021)につづく続編にして最終章、『ハロウィン ENDS(原題)』が米国で封切られる。物語の詳細は不明だが、1・2作目に引き続き監督を務めるデヴィッド・ゴードン・グリーンは、「公開時期の時代を描くことになります」と明かしていた。さらに、「2018年の夜に登場人物たちが残された場所と今では、世界が変わっているわけです」としながら、ハドンフィールドはマイケルからのトラウマや恐怖と向き合うだけでなく、コロナ禍やさまざまな社会問題に見舞われた世界の苦悩にも立ち向かわなければない状況にあると続けている。マイケルだけでなく、パンデミックの恐怖にもさらされる世界を舞台にした恐怖映画となるわけだ。

さらに10月21日に米国公開されるのは、ジュリア・ロバーツ&ジョージ・クルーニー&ケイトリン・ディーヴァーが共演する映画『Ticket To Paradise(原題)』。恋人同士だったふたりが、娘にかつての自分たちと同じ失敗をさせないよう共通の任務に挑むというロマンティック・コメディ。監督は『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』(2018)のオル・パーカーだ。

11月 米国公開・配信作品

11月は大作映画が目白押しだ。11月4日にはDC映画の新たな重要作と目される、『ザ・フラッシュ(原題)』が米国公開予定だ。『ザ・フラッシュ』は、フラッシュ/バリー・アレンとマルチバースをめぐるコミックのエピソード「フラッシュポイント」を原案とする、DC映画における“マルチバースの接点”とも呼ばれる一作。DCファンドームにて公開された初映像だけでも、気になる要素をあちこちに確かめることができるだろう。キャストにはエズラ・ミラーがフラッシュ/バリー・アレン役として登場するほか、『ジャスティス・リーグ』(2017)のベン・アフレックと、『バットマン』(1989)のマイケル・キートンがそろってバットマン役として復帰。ふたりのバットマンの対面に期待したい。

同日にはほか、タイトル未定の注目作が米国にて登場。クリスチャン・ベール、マーゴット・ロビーをはじめとするオールスターキャストが勢揃いする、『アメリカン・ハッスル』(2013)デヴィッド・O・ラッセル監督の最新作だ。物語の詳細は未だ不明のままで、キャストには上述のふたりのほか、ジョン・デヴィッド・ワシントン、ラミ・マレック、ゾーイ・サルダナ、ロバート・デ・ニーロ、テイラー・スウィフト、アニャ・テイラー=ジョイ、マイケル・シャノンらが名を連ねている。撮影を担当したのは、巨匠エマニュエル・ルベツキだ。もはやどんな物語であっても見逃せない一作と言えるだろう。

11月11日には、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)『ブラックパンサー』(2018)の続編映画、『ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー(原題)』が米国にて封切られる。2020年8月に急逝した俳優のチャドウィック・ボーズマン。その彼が演じた主人公、ブラックパンサー/ティ・チャラ不在のまま物語が継続される。キャストには前作から、レティーシャ・ライトがシュリ役、ルピタ・ニョンゴがナキア役、ダナイ・グリラがオコエ役、マーティン・フリーマンがエヴェレット・ロス役、アンジェラ・バセットがラモンダ役、ウィンストン・デュークがエムバク役として続投し、リリ・ウィリアムズ/アイアンハートが登場することが判明している。アイアンハートは、アイアンマン/トニー・スタークの遺志を継ぐとされる存在だ。ライトが撮影中に負傷してしまったことを受けて、撮影は一時中断中。2022年1月からの再開を予定している

11月18日の米国公開作品としていまから注目しておきたいのは、ハリウッドのプロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインの性犯罪を暴いた女性記者ふたりに焦点を当てた映画『She Said(原題)』。New York Timesの記者ミーガン・トゥーイーとジョディ・カンターとしてキャスティングされたのは、『プロミシング・ヤング・ウーマン』(2020)のキャリー・マリガンと、『ルビー・スパークス』(2012)のゾーイ・カザンだ。監督は、「アンオーソドックス」(2020-)のマリア・シュラーダー、脚本は『イーダ』(2013)のレベッカ・レンキェヴィチ。#MeToo運動のきっかけとなった記事の映画化に注目だ。

11月23日には、ふたたびゴングが鳴る。『クリード』シリーズ最新作『Creed Ⅲ(原題)』が米国で封切られるのだ。『クリード』シリーズではロッキー・バルボア(シルベスター・スタローン)を師匠役に、アポロ・クリードの息子、アドニス・クリード(マイケル・B・ジョーダン)の物語が描かれてきた。続編では監督を兼任する主演のジョーダンをはじめ、テッサ・トンプソンやフィリシア・ラシャドがキャストとして復帰するが、スタローンは残念ながら復帰しないことが判明済み。アドニスの敵役には、『ザ・ファイブ・ブラッズ』(2020)のジョナサン・メジャースが起用されている。今度は一体どんな対決が待ち構えているのか。

同日にほか、スティーブン・スピルバーグ監督最新作『The Fabelmans(原題)』が米国公開される。スピルバーグ監督が過ごした幼少時代を基にした半自伝的作品になるとのこと。キャストには、『ザ・プレデター』(2018)ゲイブ・ラブレが主人公の少年役、ミシェル・ウィリアムズが母親役、ポール・ダノが父親役、セス・ローゲンが叔父役として名を連ねている。

12月 米国公開・配信作品

2022年を締めくくる月には、見逃せない注目作が勢揃い。まずは12月16日には、『アバター』(2009)の続編が満を持して登場。『アバター2(仮題)』では、パンドラから舞台を移し、ジェイクとネイティリの新天地を目指す旅が描かれる。ジェイクとネイティリの子供が登場するようで、「家族を守るために親がやり抜く原動力は何か?」という普遍的な題材が紐解かれるという。ちなみにシリーズは、『アバター2』以降もすでに第5作までの製作が決定している。第3作が2024年12月20日に、第4作が2026年12月18日に、第5作が2028年12月22日に米国公開予定だ。ジェームズ・キャメロン監督が再び映画界に革命を起こことになるのか?

同日にはもうひとつの注目の続編が公開される。DCコミック『アクアマン』(2018)続編、『アクアマン・アンド・ザ・ロスト・キングダム(原題)』だ。『アクアマン』シリーズは、人類を襲う海底の脅威に立ち向かう最強のスーパーヒーロー、アクアマンを描く作品。続編の公式のあらすじは、「古代の力が解き放たれる時、取り返しのつかない破滅からアトランティスと世界を守るため、アクアマンは思いがけない協力者との間に不安定な同盟関係を築かなければならない」というものだ。

主演のジェイソン・モモアをはじめ、ドルフ・ラングレンがネレウス王役、アンバー・ハードがメラ役、パトリック・ウィルソンがオーム/オーシャンマスター役、ニコール・キッドマンがアトランナ役、ランドール・パークがスティーブン・シン博士役、ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世がブラックマンタ役として続投。ジェームズ・ワンもまた監督として復帰する。「たくさんのサプライズ」があるとモモアが予告しており、ラングレンは「ジェームズ・ワンは、彼が創り上げる壮大な世界を通して、再び観客を圧倒してくれるでしょう」と意気込みを述べていた。ブラックマンタの個性と苦悩も描かれるようで、期待が高まるばかりだ。

12月21日には任天堂が世界に誇る人気キャラクター、スーパーマリオのハリウッドアニメ映画がやってくる。『スーパーマリオ』映画版の声優陣には、クリス・プラットがマリオ役、アニャ・テイラー=ジョイがピーチ姫役、チャーリー・デイがルイージ役、ジャック・ブラックがクッパ役、セス・ローゲンがドンキーコング役、キーガン=マイケル・キーがキノピオ役、フレッド・アーミセンがクランキーコング、そしてセバスティアン・マニスカルコがブラッキー役、ケビン・マイケル・リチャードソンはカメック役として名を連ねている。ゲームシリーズでマリオ役を務める名優、チャールズ・マーティネーも本企画に参加しているようだが、演じる役どころは「???」と紹介されおり、現時点では詳細は不明だ。

監督は『ティーン・タイタンズ・ゴー!トゥ・ザ・ムービーズ』(2018)のアーロン・ホーバスとマイケル・ジェレニック、脚本は『ミニオンズ フィーバー』(2022)のマシュー・フォーゲル。日本をはじめとするほかの国と地域は「公開日程が決まり次第お知らせいたします」と伝えられている。イッツミー、マーリオ!

12月23日には、I Wanna Dance With Somebody(原題)』が米国で封切られる。「オールウェイズ・ラヴ・ユー」「アイ・ハヴ・ナッシング」など数々の名曲で知られる歌姫、ホイットニー・ヒューストンの伝記映画だ。ナオミ・アッキーが主演を務め、『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)のアンソニー・マクカーテンが脚本、ケイシー・レモンズが監督を務めた。

そしてクリスマスを華やかに飾るのが、『セッション』(2014)『ラ・ラ・ランド』(2017)などのデイミアン・チャゼル監督、ブラッド・ピット&マーゴット・ロビーら豪華俳優陣が集結した新作映画『Babylon(原題)』だ。12月25日に米国で限定公開された後、2023年1月6日から拡大公開となる。チャゼル監督にとって、『ファースト・マン』(2018)以来となる映画監督作の舞台は、1920年代のハリウッド。サイレントからトーキー映画へ移り変わる頃の時代だ。フィクションと史実を織り交ぜたR指定作品として、複数の登場人物の栄枯盛衰が描かれる。物語の詳細は依然として多くは明かされていないままだが、既報によると、「強化版『グレート・ギャツビー』」だという。アカデミー賞への期待が高まる一作となりそうだ。

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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