THE RIVERが選ぶ、2020年の必見映画100本 ─ マーベル&DC新作、超人気シリーズ続編、ノーラン最新作などオリジナル作品も多数


2月21日(金)は、“強い女性3人組”の話題作が2本登場する。シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーというハリウッド3大女優が揃い踏みし、FOXニュースの実話を描いた『スキャンダル』はアカデミー賞への期待もかかる一作。一方、人気シリーズをフレッシュな顔ぶれでリブートした『チャーリーズ・エンジェル』も見逃せない。出演者は『アラジン』ジャスミン役でブレイクしたナオミ・スコットのほか、クリステン・スチュワート、新鋭エラ・バリンスカという、こちらはハリウッドの次代を牽引する3人組だ。
また同日には、『ヘレディタリー/継承』(2017)で映画界の注目を集めた鬼才アリ・アスター監督の最新作『ミッドサマー』も公開される。ホラー映画の常識を覆す“明るさ”、緻密な脚本・演出が恐怖をもたらす〈フェスティバル・スリラー〉は、すでに世界中を震え上がらせているとあって、日本での反応も楽しみだ。
2月28日(金)には、マイケル・B・ジョーダン、ジェイミー・フォックス、ブリー・ラーソン共演の実話法廷劇『黒い司法 0%からの奇跡』が公開される。ハリウッド屈指の実力をもつ俳優3人のアンサンブルを仕切るのは、2021年のマーベル映画『シャン・チー(仮題)』にも起用されたデスティン・ダニエル・クレットン監督だ。ギレルモ・デル・トロが原案・製作を務め、“怖すぎる児童書”を映画化したホラー映画『スケアリーストーリーズ 怖い本』も同日公開される。
また、ヴィクトル・ユーゴーの傑作文学『レ・ミゼラブル』の舞台であるパリ郊外を舞台に、実話をもとに“現在のリアル”を描き出した『レ・ミゼラブル』も見逃せない。諸外国もまったく他人事とはいえない、格差や暴力を扱った「世界の縮図」と言うべき衝撃作で、カンヌ国際映画祭では審査員賞に輝いた。さらに、映画史に残る傑作をフランシス・フォード・コッポラ監督が再編集した究極の決定版『地獄の黙示録 ファイナル・カット』はIMAXシアターにて公開される。名作をIMAX環境で観られる機会、ぜひお見逃しなきように。
米国公開作品
注目は、怪奇映画の古典的傑作『透明人間』(1933)を新たな発想でリブートする『インビジブル・マン(原題:The Invisible Man)』。ユニバーサル・ピクチャーズが「ダーク・ユニバース」の看板を外して挑むのは、気鋭のフィルムメーカーとモンスター映画を融合させる新方針だ。『ソウ』シリーズのリー・ワネルは、ドメスティック・バイオレンスや夫婦の支配関係といったテーマを織り込み、物語を現代にアップデートしてみせる。
3月
3月6日(金)公開作品は、ハリウッド黄金期を支えた伝説のミュージカル女優、ジュディ・ガーランドの晩年を描く『ジュディ 虹の彼方に』。渾身の演技でジュディのパフォーマンスと人生を再現するのは『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズのレネー・ゼルウィガー。圧巻の演技はアカデミー賞受賞も期待されている。音楽伝記映画としては、『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)『ロケットマン』(2019)に続く一本だ。