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THE RIVERが選ぶ、2020年の必見映画100本 ─ マーベル&DC新作、超人気シリーズ続編、ノーラン最新作などオリジナル作品も多数

2020年のオススメ洋画100本

とうとう2020年代がやってきた。2019年、『アベンジャーズ/エンドゲーム』と『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』でハリウッドを代表する2大シリーズに区切りがついたことはまだまだ記憶に新しいが、もちろん2020年にも注目作はいっぱい。THE RIVERでは、年始を記念して「2020年の必見映画100本」を独自にセレクトした。

残念ながら2020年にストリーミング配信される作品の予定はほとんど正式に発表されていないため、泣く泣く劇場公開作品のみに絞ったが、それでもここに挙げているのは見逃せない作品ばかり。まだ日本公開の有無がわからないものも含まれているが、それらについては公開決定を祈ることにしよう。

1月

年始は1月3日(金)からロケットスタートだ。シャーリーズ・セロン&セス・ローゲン主演のラブコメディ『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』は、批評家の評判も高い、2010年代ポップカルチャーの引用に満ちた一作。アンディ・サーキスやアレクサンダー・スカルスガルドら豪華キャストにも注目、ここから2020年代は幕を開ける。

ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋
『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』© 2019 Flarsky Productions, LLC. All Rights Reserved.

続く1月10日(金)には、クリスチャン・ベール&マット・デイモン主演の実話カーレース映画『フォードvsフェラーリ』。ジェームズ・マンゴールド監督の才気が爆発する骨太の人間ドラマ&企業政治劇に、血沸き肉躍るレースシーンが融合。新年早々圧倒的な仕上がりだ。

名優エドワード・ノートンが主演・監督・脚本を務める『マザーレス・ブルックリン』は、ブルース・ウィリスやウィレム・デフォー、アレック・ボールドウィンら豪華キャストが競演する懐かしの探偵映画……だが、タイムリーな作品に仕上がっているという。そのほか、エル・ファニングが本格歌唱を披露する青春音楽映画『ティーンスピリット』も見逃せない。

フォードvsフェラーリ
『フォードvsフェラーリ』©2019 Twentieth Century Fox Film Corporation

1月17日(金)には、巨匠クリント・イーストウッドの最新作『リチャード・ジュエル』が登場。アトランタ五輪で起こったテロ事件を題材に、冤罪を受けた男に対する権力とメディアの暴挙というテーマを描く。同日には『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)のタイカ・ワイティティ監督最新作『ジョジョ・ラビット』も公開。こちらは空想のヒトラーを親友にするドイツ人の少年が、ユダヤ人の少女と出会うところから始まるハートフル・コメディにして“反ヘイト風刺劇”だ。

さらに『博士と彼女のセオリー』(2014)のフェリシティ・ジョーンズ&エディ・レッドメインが再共演する、実話を基にした“気球スペクタクル”『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』。そして、スティーヴン・キングの同名小説を再映画化する哀しい禁忌のホラー『ペット・セメタリー』も要チェック。それぞれジャンルは異なるが、見逃せない必見作が一気にやってくる。

ジョジョ・ラビット
『ジョジョ・ラビット』(C)2019 Twentieth Century Fox&TSG Entertainment
イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり
『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』© 2019 AMAZON CONTENT SERVICES LLC.

1月24日(金)には、伝説の傑作ミュージカルを『レ・ミゼラブル』(2012)トム・フーパー監督が実写映画化した話題沸騰の一作『キャッツ』が登場。テイラー・スウィフト、ジェニファー・ハドソン、ジェイソン・デルーロ、イドリス・エルバら豪華キャストが見せる、歌とダンスのパフォーマンスに期待しよう。

鬼才テリー・ギリアムが構想30年、9回の企画頓挫を乗り越えて完成させた『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』も同日公開。『スター・ウォーズ』『マリッジ・ストーリー』で映画ファンの心を射止めたばかりのアダム・ドライバーが、こちらではギリアム監督の世界観にどっぷりと浸かる。なお同日には、『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズの出版秘話に基づくミステリファン注目の一作『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』も公開だ。

キャッツ
『キャッツ』© 2019 Universal Pictures. All Rights Reserved.
テリー・ギリアムのドン・キホーテ
『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』© 2017 Tornasol Films, Carisco Producciones AIE, Kinology, Entre Chien et Loup, Ukbar Filmes, El Hombre Que Mató a Don Quijote A.I.E., Tornasol SLU

月末の1月31日(金)には、年始を代表する話題作のひとつ『ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密』がついに日本上陸。『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)ライアン・ジョンソン監督が、アガサ・クリスティーに敬意を捧げる本格ミステリ映画で、ダニエル・クレイグやクリス・エヴァンス、アナ・デ・アルマスらオールスターキャストが結集。米国で大絶賛の一本がいよいよ日本上陸となる。

さらに、ウィル・スミス&マーティン・ローレンス主演のシリーズ最新作『バッドボーイズ フォー・ライフ』も登場。名物刑事コンビの“最後の任務”を相変わらずのド派手アクションで描くのは、“破壊王”マイケル・ベイに代わり、今後が嘱望される新鋭アディル・エル・アルビ&ビラル・ファラーだ。

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密
『ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密』Motion Picture Artwork © 2019 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

米国公開作品

1月に米国公開される映画は年始早々から話題作ばかりだ。日本のホラー映画『呪怨』シリーズをハリウッドがリメイクした“オリジナル回帰”の最新作『The Grudge(原題)』や、クリステン・スチュワート主演の“海底版エイリアン”ともいうべきSF映画『The Underwater(原題)』のほか、セバスチャン・スタン主演でベトナム戦争の真実に迫る実話映画『The Last Full Measure(原題)』にはサミュエル・L・ジャクソンら映画界の重鎮が揃った。

また、『アラジン』(2019)のガイ・リッチー監督最新作『The Gentlemen(原題)』は、『ロック・ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(1998)『スナッチ』(2000)などキャリア初期のテイストを思わせるクライム群像劇。さらに、『search/サーチ』(2018)で才能が注目された新鋭アニーシュ・チャガンティ監督の仕掛ける新作スリラー『Run(原題)』や、ブレイク・ライヴリー&ジュード・ロウがハードな復讐スリラーに挑む『The Rhythm Section(原題)』にも注目したい。

2月

2月7日(金)公開作品には、映画ファン好みの渋いラインナップが目白押し。ヘレン・ミレン&イアン・マッケランという英国のレジェンド俳優が競演するサスペンス『グッドライアー 偽りのゲーム』、シャイア・ラブーフ&ダコタ・ジョンソン主演でダウン症の青年との3人旅を描く、濃密な人間ドラマ『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』

ぜひチェックしたいのが、全米で大ヒットを記録した、痛快かつスタイリッシュな実話犯罪映画『ハスラーズ』。『クレイジー・リッチ!』(2018)のコンスタンス・ウーやジェニファー・ロペス、リゾ、カーディ・Bら個性豊かなキャスティングも楽しい。

ハスラーズ
『ハスラーズ』© 2019 STX FINANCING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

2月14日(金)には、『007 スカイフォール』(2012)サム・メンデス監督の最新作『1917 命をかけた伝令』が登場。戦場の最前線をワンシーン・ワンカット形式で追いかける衝撃の映像体験は、観客を“未知の戦争映画”に誘ってくれるはず。ベネディクト・カンバーバッチ、コリン・ファース、マーク・ストロングらの出演もポイントだ。

1917
(c)2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

2月21日(金)は、“強い女性3人組”の話題作が2本登場する。シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーというハリウッド3大女優が揃い踏みし、FOXニュースの実話を描いた『スキャンダル』はアカデミー賞への期待もかかる一作。一方、人気シリーズをフレッシュな顔ぶれでリブートした『チャーリーズ・エンジェル』も見逃せない。出演者は『アラジン』ジャスミン役でブレイクしたナオミ・スコットのほか、クリステン・スチュワート、新鋭エラ・バリンスカという、こちらはハリウッドの次代を牽引する3人組だ。

また同日には、『ヘレディタリー/継承』(2017)で映画界の注目を集めた鬼才アリ・アスター監督の最新作『ミッドサマー』も公開される。ホラー映画の常識を覆す“明るさ”、緻密な脚本・演出が恐怖をもたらす〈フェスティバル・スリラー〉は、すでに世界中を震え上がらせているとあって、日本での反応も楽しみだ。

スキャンダル
『スキャンダル』© Lions Gate Entertainment Inc.
ミッドサマー
『ミッドサマー』© 2019 A24 FILMS LLC. All Rights Reserved.

2月28日(金)には、マイケル・B・ジョーダン、ジェイミー・フォックス、ブリー・ラーソン共演の実話法廷劇『黒い司法 0%からの奇跡』が公開される。ハリウッド屈指の実力をもつ俳優3人のアンサンブルを仕切るのは、2021年のマーベル映画『シャン・チー(仮題)』にも起用されたデスティン・ダニエル・クレットン監督だ。ギレルモ・デル・トロが原案・製作を務め、“怖すぎる児童書”を映画化したホラー映画『スケアリーストーリーズ 怖い本』も同日公開される。

また、ヴィクトル・ユーゴーの傑作文学『レ・ミゼラブル』の舞台であるパリ郊外を舞台に、実話をもとに“現在のリアル”を描き出した『レ・ミゼラブル』も見逃せない。諸外国もまったく他人事とはいえない、格差や暴力を扱った「世界の縮図」と言うべき衝撃作で、カンヌ国際映画祭では審査員賞に輝いた。さらに、映画史に残る傑作をフランシス・フォード・コッポラ監督が再編集した究極の決定版『地獄の黙示録 ファイナル・カット』はIMAXシアターにて公開される。名作をIMAX環境で観られる機会、ぜひお見逃しなきように。

黒い司法 0%からの奇跡
『黒い司法 0%からの奇跡』© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
地獄の黙示録 ファイナル・カット
『地獄の黙示録 ファイナル・カット』(C)2019 ZOETROPE CORP. ALL RIGHTS RESERVED.

米国公開作品

注目は、怪奇映画の古典的傑作『透明人間』(1933)を新たな発想でリブートする『インビジブル・マン(原題:The Invisible Man)』。ユニバーサル・ピクチャーズが「ダーク・ユニバース」の看板を外して挑むのは、気鋭のフィルムメーカーとモンスター映画を融合させる新方針だ。『ソウ』シリーズのリー・ワネルは、ドメスティック・バイオレンスや夫婦の支配関係といったテーマを織り込み、物語を現代にアップデートしてみせる。

3月

3月6日(金)公開作品は、ハリウッド黄金期を支えた伝説のミュージカル女優、ジュディ・ガーランドの晩年を描く『ジュディ 虹の彼方に』。渾身の演技でジュディのパフォーマンスと人生を再現するのは『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズのレネー・ゼルウィガー。圧巻の演技はアカデミー賞受賞も期待されている。音楽伝記映画としては、『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)『ロケットマン』(2019)に続く一本だ。

ジュディ 虹の彼方に
© Pathé Productions Limited and British Broadcasting Corporation 2019

3月13日(金)には、『Mommy/マミー』(2014)『たかが世界の終わり』(2016)などの“天才”グザヴィエ・ドランによる初めての英語作品『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』が公開される。「ゲーム・オブ・スローンズ」キット・ハリントン、『ルーム』(2015)の子役ジェイコブ・トレンブレイ、ナタリー・ポートマン、キャシー・ベイツ、スーザン・サランドンらを迎え、TVスターの人生と死に隠された真相をあぶり出していく。なお同日には、トム・ホランド&クリス・プラットが声を務めるピクサー最新作『2分の1の魔法』も公開される。

ジョン・F・ドノヴァンの死と生
『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』© 2018 THE DEATH AND LIFE OF JOHN F. DONOVAN INC., UK DONOVAN LTD.

3月20日(金・祝には、ロバート・ダウニー・Jr.主演『ドクター・ドリトル』を要チェック。名作児童文学がアクション・アドベンチャーとして甦る趣向もさることながら、ラミ・マレック、トム・ホランドら豪華ボイスキャストとの共演が見どころだ。

『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』は、『ジョーカー』(2019)の大ヒットも記憶に新しいDC映画の最新作。マーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインを主人公に、最強の女性チームがスクリーンデビューを果たす本作では、ユアン・マクレガーが悪役として登場。底抜けにポップなアクション・エンターテインメントが、ふたたびシリアスな同時代性をもって観客の心をえぐる。

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY
©2019 WBEI and ©&TM DC Comics

3月27日(金)には、日本の人気ゲームをハリウッドで実写映画化する『ソニック・ザ・ムービー』が登場。予告編の公開後、ソニックのデザインを全面的に作り直したことでも話題の一作が、いよいよその全貌を明らかにする。ジム・キャリーの怪演も気になるところだ。

なお、3月には『レディ・バード』(2017)グレタ・ガーウィグ監督が名作文学『若草物語』を再解釈した『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』も公開予定。シアーシャ・ローナン、エマ・ワトソン、ティモシー・シャラメ、メリル・ストリープという新鋭からベテランまでが揃った布陣で蘇らせる文学の世界は、もちろん2020年にふさわしい形に更新されているとのこと。原作の普遍性と、気鋭のフィルムメーカーによる作家性の融合に期待したい。

ソニック・ザ・ムービー
『ソニック・ザ・ムービー』©2019 PARAMOUNT PICTURES AND SEGA OF AMERICA, INC. ALL RIGHTS RESERVED.
ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語
Timoth仔 Chalamet and Saoirse Ronan in Columbia Picturesユ LITTLE WOMEN.

米国公開作品

3月米国公開作品には、『ザ・コンサルタント』(2016)のベン・アフレックとギャヴィン・オコナー監督が再びタッグを組んだ『The Way Back(原題)』が控える。薬物中毒で家族を失ったバスケットボールの元スター選手が、母校のバスケチームのコーチに就任し、自らの人生を取り戻そうとする物語だ。また同月には、ヴィン・ディーゼル主演のヒーロー映画『Bloodshot(原題)』も登場。妻を殺された男がナノテクノロジーで改造人間となって復讐に臨むが、実は彼の記憶は改竄されていて……。

4月

4月10日(金)には、『007』シリーズの第25作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』がついに登場。ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドを演じる最終作となる今回は、MI6のメンバーに加え、前作『007 スペクター』(2015)からレア・セドゥ、クリストフ・ヴァルツが続投。悪役を『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)ラミ・マレックが演じるほか、アナ・デ・アルマスやラシャーナ・リンチが参戦する。おなじみのアクションはもちろん、キャリー・フクナガ監督らがシリーズをいかに更新したのか、その手腕やいかに。

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』Credit: Nicola Dove © 2019 DANJAQ, LLC AND MGM. ALL RIGHTS RESERVED.

4月17日(金)には、ディズニーの同名アニメーションを実写映画化するプロジェクトの最新作『ムーラン』が登場。主演はリウ・イーフェイが務めるほか、ドニー・イェン&ジェット・リーというアジア映画好きにはたまらない顔合わせもポイントだろう。

なお4月には、ベネディクト・カンバーバッチ、トム・ホランド、マイケル・シャノン、ニコラス・ホルト共演で電力戦争を描く実話映画『エジソンズ・ゲーム』も公開予定。ハーヴェイ・ワインスタインのハラスメント問題により、一時は公開を危ぶまれたものの、再撮影を経て監督の構想通りのバージョンとして待望の日本上陸となる。

米国公開作品

4月米国公開作品には、「ウサギ版アウトレイジ」とも称された実写映画版『ピーターラビット』(2018)の続編『ピーターラビット2(邦題未定、原題:Peter Rabbit 2: The Runaway)』がラインナップ。さらにディズニーとの事業統合以前に製作された、これぞ20世紀フォックスにとっては正真正銘最後のX-MEN映画となる青春ホラー『ニュー・ミュータンツ(原題:The New Mutants)』も登場。新鋭キャストとホラー、X-MENが融合する一作が、約2年を経ていよいよお披露目となる。

5月

5月1日(金)には、『アベンジャーズ/エンドゲーム』『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(ともに2019)を経ての新章となるマーベル・シネマティック・ユニバースの“フェイズ4”第1作『ブラック・ウィドウ』が公開される。スカーレット・ヨハンソン演じるナターシャ・ロマノフの単独映画であり、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)の直前を描く前日譚は、きっとユニバースの新たな側面を切り拓いてくれるはず。

『ブラック・ウィドウ』(c)2019 MARVEL

5月8日(金)には、“宇宙最強”ことドニー・イェン主演の人気シリーズが『イップ・マン 完結』でいよいよフィナーレを迎える。従来のシリーズを継承し、最強のサーガがいよいよ幕を閉じるのだ。

同じく5月には、2018年に「音を立てたら、即死。」のコピーで話題を呼んだ大ヒットホラー『クワイエット・プレイス』の続編『クワイエット・プレイス PARTⅡ』も公開予定。今度は「音を立てたら、“超”即死」ってどういうこと?

イップ・マン 完結
『イップ・マン 完結』

なお2020年春には、鬼才ジム・ジャームッシュ監督が手がけるゾンビ映画『The Dead Don’t Die(原題)』も公開予定。ビル・マーレイ&アダム・ドライバーのダブル主演に加え、ティルダ・スウィントン、クロエ・セヴィニー、スティーブ・ブシェミらが出演。ジャームッシュ流ゾンビ映画とは…。

同じく2020年春には、A24製作の注目作『フェアウェル』も日本上陸。全米4館から891館まで拡大公開されて大ヒットを記録した本作は、東洋と西洋の文化、移民の物語を鮮やかに描いて米Rotten Tomatoesにて98%フレッシュ(1月1日時点)を獲得。主演は『クレイジー・リッチ!』のオークワフィナが務めた。

米国公開作品

5月米国公開作品には、ヴィン・ディーゼル主演の『ワイルド・スピード』シリーズ第9作(タイトル未定)や、『ソウ』シリーズをクリス・ロックがリブートする新作『The Organ Donor(仮題)』(当初は2020年10月公開予定だったが、繰り上げが決定した)という2大最新作が登場。『ソウ』新作にはサミュエル・L・ジャクソンも出演する。

エイミー・アダムスやゲイリー・オールドマン、ジュリアン・ムーアら豪華キャストが共演するサイコ・スリラー『ウーマン・イン・ザ・ウインドウ(原題:The Woman in the Window)』は、ヒッチコックの名作『裏窓』(1954)を下敷きとした通好みの一本。マーベル映画のファルコン役でおなじみアンソニー・マッキーも出演し、監督は『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』(2017)ジョー・ライトが務めた。

そのほか、トム・ハンクス主演・脚本・製作の戦争映画『Greyhound(原題)』、チャールズ・ディケンズの文学作品『デイヴィッド・コパフィールド』を基にしたFOXサーチライト・ピクチャーズ最新作『The Personal History of David Copperfield(原題)』も登場する。

6月

2020年6月には、DCコミックスの女性ヒーロー最新作『ワンダーウーマン 1984』が日本公開決定済み(1月1日現在、公開日は未発表)。ガル・ガドット、クリス・パインらが続投し、1980年代のアメリカでダイアナ・プリンスが新たな戦いを繰り広げる。新キャストには『ゴーストバスターズ』(2016)のクリステン・ウィグ、「マンダロリアン」(2019-)のペドロ・パスカルら。前作につづきパティ・ジェンキンス監督も再登板する。

ワンダーウーマン 1984
『ワンダーウーマン 1984』© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & © DC Comics

米国公開作品

6月公開作品には、ピクサー映画の最新作『ソウル(原題:Soul)』が『2分の1の魔法』に続いて早くもラインナップされている。『インサイド・ヘッド』(2015)で人間の記憶や感情をめぐる物語を描いたピート・ドクター監督が選んだテーマは“人間の魂とアイデンティティ”。物語のキーワードは「音楽」で、声優にはジェイミー・フォックスやクエストラブ、デイビード・ディグスらを起用。劇中曲は人気シンガーソングライターのジョン・バティステが担当し、音楽はNine Inch Nailsのトレント・レズナーらが書き下ろす。

同じく6月には、1992年製作のカルトホラー映画『キャンディマン』をリメイクした『Candyman(原題)』も米国公開予定。脚本・製作は『ゲット・アウト』(2017)『アス』(2019)を手がけたジョーダン・ピールが務めた。

7月

7月10日(金)には、トム・クルーズ主演の青春スカイアクション『トップガン』(1986)の続編『トップガン マーヴェリック』が公開。もちろん主演はトム・クルーズが務め、ヴァル・キルマーも34年ぶりに復帰する。新キャストにはマイルズ・テラーやジェニファー・コネリー、エド・ハリスらが参加。前作のトニー・スコットに代わって、監督には『オンリー・ザ・ブレイブ』(2017)のジョセフ・コシンスキーが起用された。『ミッション:インポッシブル』に続き、トムの破天荒アクションが今回も炸裂するか。

トップガン マーヴェリック
『トップガン マーヴェリック』(C) 2019 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

7月17日(金)には、『怪盗グルー』シリーズでおなじみのイルミネーション・エンターテイメントが放つ『ミニオンズ』最新作(タイトル未定)が公開される。2015年製作『ミニオンズ』以来となるミニオンズの冒険、今度はどうなる?

7月24日(金・祝)には、ディズニーの人気アトラクションを実写映画化する『ジャングルクルーズ』が登場。ドウェイン・ジョンソン&エミリー・ブラントがダブル主演を務め、監督には『エスター』(2009)や『ロスト・バケーション』(2016)、『トレイン・ミッション』(2018)などのジャウム・コレット=セラ。ドウェインとセラ監督は、こののちにDC映画『ブラックアダム(原題:Black Adam)』でも再びタッグを組むことが決定済みだ。

米国公開作品

7月米国公開作品には、『デッドプール』ライアン・レイノルズが“自分がゲームの背景キャラと気付いてしまった男”を演じるコメディ『フリー・ガイ(原題:Free Guy)』がラインナップ。ディズニー傘下の20世紀フォックスで、ライアン流ユーモアが存分に炸裂することだろう。

この作品に対峙するのが、伝説のホラーコメディ『ゴーストバスターズ』シリーズ最新作『ゴーストバスターズ/アフターライフ』。創造主アイヴァン・ライトマンの息子であるジェイソン・ライトマンがメガホンを取り、オリジナルキャストも帰ってくる本作は、予告編を見るかぎり思わぬホラーテイスト。このコメディ対決は、ともに2020年日本公開予定だ。

ゴーストバスターズ/アフターライフ
『ゴーストバスターズ/アフターライフ』

同じく2020年7月には、『ヴェノム』(2018)に続くソニー・ピクチャーズ製作の「スパイダーマン」スピンオフ作品『モービウス(原題:Morbius)』も米国公開予定。コミックではスパイダーマンの宿敵となるヴァンパイアの主人公役を『ブレードランナー 2049』(2017)のジャレッド・レトが演じ、『チャイルド44 森に消えた子供たち』(2015)『ライフ』(2017)のダニエル・エスピノーサが監督を務める。

公開日未定ながら、2020年夏には『ハミルトン(原題:Hamilton)』を生んだリン=マニュエル・ミランダの傑作ミュージカルを原作とする『イン・ザ・ハイツ』が日本公開予定。トニー賞で最優秀作品賞と楽曲賞を含む4部門を受賞、グラミー賞では最優秀ミュージカルアルバム賞を射止めた作品を映画化したのは、『クレイジー・リッチ!』を大ヒットに導いたジョン・M・チュウだ。

イン・ザ・ハイツ
『イン・ザ・ハイツ』

8月 米国公開作品

8月には、『ソウ』『死霊館』を生み、『アクアマン』(2018)を手がけたジェームズ・ワン監督によるオリジナルの新作ホラー『Malignant(原題)』や、キアヌ・リーブス&アレックス・ウィンター主演による『ビルとテッド』シリーズの第3作『Bill & Ted Face the Music(原題)』が米国の劇場にやってくる。『ジョン・ウィック』シリーズを弾みにキャリア最盛期を迎えているキアヌは、初期の代表作シリーズに戻って、今度はどんな演技を見せてくれるのだろうか。

『イコライザー』シリーズのアントワーン・フークア監督によるSFアクション映画『インフィニット(原題:Infinite)』には、マーク・ウォールバーグ&キウェテル・イジョフォーが出演。さらに、ライアン・レイノルズ&サミュエル・L・ジャクソン主演『ヒットマンズ・ボディガード』(2017)の続編映画『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード(原題:The Hitman’s Wife’s Bodyguard)』も米国公開予定だ。日本国内で前作はNetflix配信となったが、続編こそは劇場公開実現にも期待したい。

9月

9月18日(金)には、『ダークナイト』3部作や『インターステラー』(2014)、『ダンケルク』(2017)のクリストファー・ノーラン監督最新作『TENET テネット』が日本公開される。スパイ映画であり大スケールのアクション映画だという本作は、ストーリーこそ謎のベールに包まれているものの、ノーラン監督らしい“時間”を扱う一作になるとのこと。出演は『ブラック・クランズマン』(2018)ジョン・デヴィッド・ワシントン、ロバート・パティンソン、エリザベス・デビッキほか。

TENET テネット
『TENET テネット』© 2020 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved

公開日未定だが、9月には『キングスマン』シリーズの前日譚映画となる『キングスマン:ファースト・エージェント』も日本上陸予定。第一次世界大戦の勃発前夜を舞台に、スパイ組織「キングスマン」誕生秘話が描かれる。邪悪な君主たちによって戦争が計画される中、一人の男が〈高貴なる責務〉のために立ち上がる物語だ。監督にはシリーズを熟知するマシュー・ヴォーンが続投し、前日譚映画とあって、出演者は過去作品から一新されている。

キングスマン:ファースト・エージェント
『キングスマン:ファースト・エージェント』©2019 Twentieth Century Fox Film Corporation

米国公開作品

9月米国公開作品には、大作から人気シリーズの最新作、映画ファンに観てほしい一本まで注目作が充実。まずは日本発の超人気ゲームをハリウッドが実写映画化した『モンスターハンター(原題:Monster Hunter)』。ミラ・ジョヴォヴィッチ主演、ポール・W・S・アンダーソン監督という『バイオハザード』コンビが、ゲームの世界観をいかにスクリーンに再創造するか。日本で大きな注目が集まること請け合いの一作が、ついにベールを脱ぐ。

『死霊館』シリーズの最新作『The Conjuring: The Devil Made Me Do It(原題)』は、前日譚でもスピンオフでもない、4年ぶりとなるメインストーリーの続編。ジェームズ・ワンはプロデュースを務め、新鋭マイケル・チャベスが監督を務める。また、『ベイビー・ドライバー』(2017)の鬼才エドガー・ライト監督がホラー映画に挑む『Last Night in Soho(原題)』も見逃せない一作だ。監督ゆかりのロンドンを舞台とするオリジナル作品で、主演は“現代ホラー映画の新女王”ともいうべきアニャ・テイラー=ジョイ。

『クリード』シリーズや『ブラックパンサー』(2018)のマイケル・B・ジョーダンが主演するアクション映画『Without Remorse(原題)』は、すでにシリーズ化も見込まれている期待作。『ファンタスティック・フォー』(2016)でマイケルと共演したジェイミー・ベルも出演する。さらに、1968年8月のベトナム反戦デモで逮捕された“シカゴ7”の実話を描く裁判映画『The Trial of the Chicago 7(原題)』も米国公開予定。サシャ・バロン・コーエン、エディ・レッドメイン、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、マイケル・キートンらが出演し、『ソーシャル・ネットワーク』(2010)『スティーブ・ジョブズ』(2015)脚本のアーロン・ソーキンが脚本・監督を務める。

2020年秋には、アガサ・クリスティーによる推理小説をケネス・ブラナーが主演・監督として映画化する『ナイル殺人事件(原題:Death on the Nile)』が日本公開予定。『オリエント急行殺人事件』(2017)の続編となる今回も、ガル・ガドットやアーミー・ハマー、レティーシャ・ライトら盤石なキャスティングが実現した。

『インデペンデンス・デイ』(1996)などアクション映画の名匠ローランド・エメリッヒが第二次世界大戦のターニングポイントを描く海戦映画『ミッドウェイ(原題:Midway)』も秋に日本公開される。日本からは豊川悦司、浅野忠信、國村隼の出演が判明済み。海戦シーンのみならず、戦争ドラマとしてのクオリティにも注目したい。

MIDWAY(原題)
『ミッドウェイ(原題)』©2019 Midway Island Productions, LLC All Rights Reserved.

10月 米国公開作品

10月米国公開作品の目玉は、人気ホラーを甦らせた『ハロウィン』(2018)の続編となる『ハロウィン・キルズ(原題:Halloween Kills)』。むろん最大の見どころは、ジェイミー・リー・カーティスとブギーマンの対決だろう。2021年には3部作の完結編が控えているとあって、どこまで物語が進むのかも重要だ。

名匠ロバート・ゼメキスによる人気児童文学の映画版『魔女がいっぱい(邦題未定、原題:The Witches)』には、アン・ハサウェイやオクタヴィア・スペンサー、クリス・ロックらが出演。脚本・製作はギレルモ・デル・トロ、プロデューサーはアルフォンソ・キュアロンが務めた、映画界有数のクリエイターが集う一本である。

『ウインド・リバー』(2018)脚本・監督のテイラー・シェリダンは、同名小説を映画化するスリラー西部劇『Those Who Wish Me Dead(原題)』が控える。殺人事件を目撃した少年が、命を狙われるなか決死の逃亡劇を繰り広げる物語で、アンジェリーナ・ジョリー、ニコラス・ホルト、ジョン・バーンサル、エイダン・ギレンらが出演する。

『G.I.ジョー』スネークアイズのスピンオフ映画(タイトル未定)には、『クレイジー・リッチ!』ヘンリー・ゴールディング、『ザ・レイド』シリーズのイコ・ウワイスらがアジア系のキャストが結集。監督は『RED/レッド』(2010)『ダイバージェントNEO』(2015)のロベルト・シュヴェンケが務める。

そして、珍しくもトム・ハンクス主演のポスト・アポカリプスSF『BIOS(原題)』にも注目だ。共演に『ゲット・アウト』のケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)のローラ・ハリアーら新鋭が揃い、監督には「ゲーム・オブ・スローンズ」で絶賛されたミゲル・サポチニクが就任している。

11月 米国公開作品

2020年11月、米国では2大イベント・ムービーが登場だ。ひとつはマーベル・シネマティック・ユニバース“最古”の群像劇『エターナルズ(原題:Eternals)』。7,000年間にもまたがる時間を描く超大作で、出演者もアンジェリーナ・ジョリー、リチャード・マッデン、クメイル・ナンジアニ、サルマ・ハエック、ブライアン・タイリー・ヘンリー、マ・ドンソク、バリー・コーガン、キット・ハリントンなど国籍豊かで贅沢な顔ぶれ。そのほか、聴覚障害をもつ「ウォーキング・デッド」の注目女優ローレン・リドロフも出演する。ストーリーも枠組みも、まぎれもなくマーベル史上最も大胆な企画であることは間違いないだろう。

エターナルズ

ワーナー・ブラザース/レジェンダリー・ピクチャーズからは、『キングコング:髑髏島の巨神』(2017)『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)に続くモンスターバース最新作『ゴジラ vs コング(原題:Godzilla vs Kong)』が満を持して登場。ゴジラとキングコングの対決といえば、怪獣映画ファンが長らく待ち望んだ一戦。日本からは小栗旬が参加する。

ハリウッドの盟友コンビ、マット・デイモン&ベン・アフレックはそれぞれ主演映画が米国公開される。デイモンが主演するのは、『スポットライト 世紀のスクープ』(2015)トム・マッカーシー監督とタッグを組む犯罪映画『Stillwater(原題)』で、『ゾンビランド』シリーズや『リトル・ミス・サンシャイン』(2006)のアビゲイル・ブレスリンが共演。かたや、アフレックが主演するのは、アナ・デ・アルマス共演のエロティック・スリラー『Deep Water(原題)』。パトリシア・ハイスミスの小説を、『危険な情事』(1987)『ジェイコブス・ラダー』(1990)のエイドリアン・ライン監督が映画化する。

12月

2020年を締めくくる話題作は、巨匠スティーブン・スピルバーグ監督が同名ミュージカルを再映画化する『ウエスト・サイド・ストーリー(原題:West Side Story)』。出演者には『ベイビー・ドライバー』のアンセル・エルゴートら新鋭が揃い、傑作舞台の脚色には、『ミュンヘン』(2005)『リンカーン』(2012)でスピルバーグとタッグを組んだ劇作家トニー・クシュナーがあたった。

米国公開作品

12月米国公開作品の目玉は、『ブレードランナー 2049』以来3年ぶりとなるドゥニ・ヴィルヌーブ監督作品『デューン(原題:Dune)』。SF作家フランク・ハーバートの傑作SF小説を映画化する本作には、主演のティモシー・シャラメをはじめ、レベッカ・ファーガソン、オスカー・アイザック、ジョシュ・ブローリン、ジェイソン・モモア、ハビエル・バルデム、デイヴ・バウティスタ、ゼンデイヤら目を見張るほどのキャストが揃った。

新作映画ラッシュのトム・ハンクスは、3本目の主演映画『News of the World(原題)』で南北戦争後の退役軍人を演じる。脚本・監督は、『キャプテン・フィリップス』(2013)でハンクスと組んだポール・グリーングラスだ。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『ジュラシック・ワールド』シリーズのクリス・プラットは、SFアクション映画『The Tomorrow War(原題)』でプロデュース業に初挑戦。監督は『レゴ(R)バットマン ザ・ムービー』(2017)のクリス・マッケイだ。

そのほか、おなじみのアニメシリーズを実写とアニメのハイブリッドで映画化する『トムとジェリー(仮題)』、エディ・マーフィ主演による『星の王子 ニューヨークへ行く』(1988)の続編『Coming 2 America(原題)』、シルベスター・スタローン主演のダークヒーロー・スリラー『Samaritan(原題)』も控える。マット・デイモン&ベン・アフレック脚本・出演、名匠リドリー・スコット監督の『The Last Duel(原題)』にはアダム・ドライバーも出演交渉中。1386年に起こった“フランス最後の決闘裁判”に迫る、歴史ノンフィクションを映画化する骨太な一作だ。

そのほか2020年公開作品

最後に、2019年に米国で公開されたものの、いまだ日本公開予定のアナウンスされていない注目作と、2020年公開予定ではあるものの米国公開日が告知されていない作品をチェックしておこう。

名匠リチャード・リンクレイター監督の最新作『Where’d You Go, Bernadette(原題)』は、米国の人気コメディ小説を原作に、失踪した専業主婦の過去を描き出していく物語。出演はケイト・ブランシェット、ビリー・クラダップ、クリステン・ウィグ、ローレンス・フィッシュバーンほか。

『ブルックリン』(2015)ジョン・クローリー監督による『The Goldfinch(原題)』は、ピュリッツァー賞に輝いたドナ・ダートの同名小説の映画化作品。テロ事件で母を失った少年が、美術館から持ち出した一枚の名画とともに波乱の半生を送っていく物語で、出演はアンセル・エルゴート、「ストレンジャー・シングス」のフィン・ヴォルフハルト、サラ・ポールソン、ニコール・キッドマンほか。

いまやハリウッドのお騒がせ俳優としても知られるシャイア・ラブーフが、自らの少年期を基に脚本を執筆した『Honey Boy(原題)』にも注目だ。シャイアの少年時代にあたるオーティス役を『ワンダー 君は太陽』(2018)のノア・ジュプと『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(2016)ルーカス・ヘッジスが、父親役はシャイア自身が演じる。監督はドキュメンタリーやミュージックビデオ出身の映像作家アルマ・ハレルが務め、長編監督としての才能も発揮。米国では絶賛を浴びている。

映画ファンから熱狂的支持を受けるウェス・アンダーソン監督は、新作『The French Dispatch(原題)』を2020年に米国公開予定。ふたたびFOXサーチライトとタッグを組む本作は、フランシス・マクドーマンド、ビル・マーレイ、ティモシー・シャラメ、ベニチオ・デル・トロ、ティルダ・スウィントン、レア・セドゥ、シアーシャ・ローナン、ウィレム・デフォー、クリストフ・ヴァルツといった、こちらも驚くべき豪華布陣によるウェス流のコメディだ。20世紀のフランスを舞台に、“ジャーナリストたちへのラブレター”が紡ぎ出されるという。

そしてマーベル/ソニーの隠し玉と呼ぶべきは、トム・ハーディ主演の『ヴェノム』続編(正式タイトル未定)だ。ミシェル・ウィリアムズ、ウディ・ハレルソンらが続投する新作を手がけるのは、俳優でありモーションキャプチャーの第一人者であるアンディ・サーキス。前作のテイストを継承するのか、それとも刷新するのか、いまだ未知数の本作も2020年米国公開予定である。


2020年も、映画やポップカルチャーと、あなたの関係が善きものでありますように。

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