THE RIVERが選ぶ、2020年の必見映画100本 ─ マーベル&DC新作、超人気シリーズ続編、ノーラン最新作などオリジナル作品も多数

ワーナー・ブラザース/レジェンダリー・ピクチャーズからは、『キングコング:髑髏島の巨神』(2017)『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)に続くモンスターバース最新作『ゴジラ vs コング(原題:Godzilla vs Kong)』が満を持して登場。ゴジラとキングコングの対決といえば、怪獣映画ファンが長らく待ち望んだ一戦。日本からは小栗旬が参加する。
ハリウッドの盟友コンビ、マット・デイモン&ベン・アフレックはそれぞれ主演映画が米国公開される。デイモンが主演するのは、『スポットライト 世紀のスクープ』(2015)トム・マッカーシー監督とタッグを組む犯罪映画『Stillwater(原題)』で、『ゾンビランド』シリーズや『リトル・ミス・サンシャイン』(2006)のアビゲイル・ブレスリンが共演。かたや、アフレックが主演するのは、アナ・デ・アルマス共演のエロティック・スリラー『Deep Water(原題)』。パトリシア・ハイスミスの小説を、『危険な情事』(1987)『ジェイコブス・ラダー』(1990)のエイドリアン・ライン監督が映画化する。
12月
2020年を締めくくる話題作は、巨匠スティーブン・スピルバーグ監督が同名ミュージカルを再映画化する『ウエスト・サイド・ストーリー(原題:West Side Story)』。出演者には『ベイビー・ドライバー』のアンセル・エルゴートら新鋭が揃い、傑作舞台の脚色には、『ミュンヘン』(2005)『リンカーン』(2012)でスピルバーグとタッグを組んだ劇作家トニー・クシュナーがあたった。
米国公開作品
12月米国公開作品の目玉は、『ブレードランナー 2049』以来3年ぶりとなるドゥニ・ヴィルヌーブ監督作品『デューン(原題:Dune)』。SF作家フランク・ハーバートの傑作SF小説を映画化する本作には、主演のティモシー・シャラメをはじめ、レベッカ・ファーガソン、オスカー・アイザック、ジョシュ・ブローリン、ジェイソン・モモア、ハビエル・バルデム、デイヴ・バウティスタ、ゼンデイヤら目を見張るほどのキャストが揃った。
新作映画ラッシュのトム・ハンクスは、3本目の主演映画『News of the World(原題)』で南北戦争後の退役軍人を演じる。脚本・監督は、『キャプテン・フィリップス』(2013)でハンクスと組んだポール・グリーングラスだ。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『ジュラシック・ワールド』シリーズのクリス・プラットは、SFアクション映画『The Tomorrow War(原題)』でプロデュース業に初挑戦。監督は『レゴ(R)バットマン ザ・ムービー』(2017)のクリス・マッケイだ。
そのほか、おなじみのアニメシリーズを実写とアニメのハイブリッドで映画化する『トムとジェリー(仮題)』、エディ・マーフィ主演による『星の王子 ニューヨークへ行く』(1988)の続編『Coming 2 America(原題)』、シルベスター・スタローン主演のダークヒーロー・スリラー『Samaritan(原題)』も控える。マット・デイモン&ベン・アフレック脚本・出演、名匠リドリー・スコット監督の『The Last Duel(原題)』にはアダム・ドライバーも出演交渉中。1386年に起こった“フランス最後の決闘裁判”に迫る、歴史ノンフィクションを映画化する骨太な一作だ。
そのほか2020年公開作品
最後に、2019年に米国で公開されたものの、いまだ日本公開予定のアナウンスされていない注目作と、2020年公開予定ではあるものの米国公開日が告知されていない作品をチェックしておこう。
名匠リチャード・リンクレイター監督の最新作『Where’d You Go, Bernadette(原題)』は、米国の人気コメディ小説を原作に、失踪した専業主婦の過去を描き出していく物語。出演はケイト・ブランシェット、ビリー・クラダップ、クリステン・ウィグ、ローレンス・フィッシュバーンほか。
『ブルックリン』(2015)ジョン・クローリー監督による『The Goldfinch(原題)』は、ピュリッツァー賞に輝いたドナ・ダートの同名小説の映画化作品。テロ事件で母を失った少年が、美術館から持ち出した一枚の名画とともに波乱の半生を送っていく物語で、出演はアンセル・エルゴート、「ストレンジャー・シングス」のフィン・ヴォルフハルト、サラ・ポールソン、ニコール・キッドマンほか。
いまやハリウッドのお騒がせ俳優としても知られるシャイア・ラブーフが、自らの少年期を基に脚本を執筆した『Honey Boy(原題)』にも注目だ。シャイアの少年時代にあたるオーティス役を『ワンダー 君は太陽』(2018)のノア・ジュプと『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(2016)ルーカス・ヘッジスが、父親役はシャイア自身が演じる。監督はドキュメンタリーやミュージックビデオ出身の映像作家アルマ・ハレルが務め、長編監督としての才能も発揮。米国では絶賛を浴びている。